西原理恵子が過去の恋人との思い出がよみがえったと告白!『いけちゃんとぼく』
11日、スペースFS汐留で映画『いけちゃんとぼく』のマスコミ披露試写会が開催され、原作者の西原理恵子、主演の深澤嵐、そして大岡俊彦監督が舞台あいさつを行った。
今年、漫画家生活25周年を迎える原作者の西原は、「思春期で傷つきやすい年ごろになった息子を見て、わたしが好きだった男性との切ない思い出がよみがえり、自然に描いた」と原作誕生の裏話と思い入れの強さをコメント。それだけに完成したばかりの作品について「孫が歩いているのを見つめるような感覚で、まだ冷静に観ることができない」と語っていた。
ちなみに、西原本人も主人公ヨシオの親せき役で映画に出演。本人曰く「こんなところでこんなこと言わなくてもいいのに……というシャレにならない意地悪な感じのおばさん」役だそうで、披露試写会では西原の出演シーンにも注目が集まった。また西原の生まれ故郷、高知県の浦戸がロケ地に選ばれたことに触れ、「お世話になった人のお宅で撮影をしました。その家の人たちはずっと前に夜逃げでいなくなったんですけど」と舞台上でもシャレにならない発言で、場内を沸かせていた。
『いけちゃんとぼく』は9歳の少年ヨシオ(深澤)と、彼にしか見えない不思議な生き物・いけちゃん(声:蒼井優)との交流を描いた切ないファンタジー。原作は、西原が初めて描いた同名絵本で「絶対に泣ける本」として各方面から絶賛されている。
映画『いけちゃんとぼく』は6月、角川シネマほか全国公開