映画ヒットの秘密は犬にあり?今年は犬映画が激アツ!
今年はなぜか犬映画がめじろ押しだが、どうやら犬映画にはヒットの秘密が隠れているようだ。
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』作品ギャラリー
2007年に公開された映画『マリと子犬の物語』や翌年2008年に公開された映画『犬と私の10の約束』が大ヒットしたのも記録に新しいが、盛り上がっているのは何も日本だけではない。アメリカでは、映画『ビバリーヒルズ・チワワ』と『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』が、ボックスオフィス公開初登場で1位、しかも2週連続で獲得している。また、リチャード・ギア主演の映画『HACHI 約束の犬』もこの夏に公開される予定で公開前から前評判も高い。
特に注目なのは『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』。クリスマス初日だけで1,440万ドル(約14億4,000万円)も売り上げ、ボックスオフィスで2週連続1位を獲得。また公開されてから10日で、何と1億ドル(約100億円)を突破するという脅威のセールスを記録している。(1ドル100円計算)
本作は、ジェニファー・アニストン演じるジェニーと、オーウェン・ウィルソン演じるジョンが、子育ての予習としてラブラドール・レトリーバーのマーリーを飼い始めることから物語が展開する。おとなしいと思っていたマーリーの本性は、まるで別人(別犬?)。家具は壊し、トイレの水は飲み、やりたい放題のマーリーに、二人は振り回されっぱなしだ。やがてさまざまな夫婦の問題が浮きぼりにされ、育児、仕事など誰もが経験する障害にぶつかる二人に、マーリーは愛の尊さや、限りある人生を精いっぱい生きることを教えてくれる。ただの犬映画という枠ではくくれない、人とのきずなや人生のドラマがそこにはあるのだ。
ペットである犬は、結局は自分を映す鏡。無償の愛を与え続ける存在に気付かされるとき、人は前に進むことができる。犬映画がヒットする秘密は、そんな犬との関係を客観的に見られるからかもしれない。
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』は3月27日よりTOHOシネマズ スカラ座ほかにて全国公開