新『エルム街の悪夢』フレディーは『ウォッチメン』のロールシャッハ?
ホラー&ファンタジー映画ファンほど、映画化においてのヒーロー選びに貢献している人間はいないのでは……と言われるほど、ファンたちの声援は、制作側が行なう実際の主役選びに大きく影響しているようだ。
例えば『ファンタスティック・フォー』。映画化が決まった時点で、コミックブック・ファンの間ではもうすでに、TVドラマ「ザ・シールド」の主役でお馴染みだったマイケル・チクリスが“ザ・シング”のキャラを演じたらどんなにピッタリかが話題になっていた。そして驚くなかれ実際の映画でマイケルはザ・シングを演じることになったのである。
そして現在アメリカで大ヒット中の映画『ウォッチメン』で“ロールシャッハ”ことウォルター・コーヴァッチのキャラを演じるジャッキー・アール・ヘイリーもファンからの絶大なるプッシュに支えられて大役を手にしたという話である。
まさに今が旬なジャッキー・アール・ヘイリー。その彼に、『ウォッチメン』以外のキャスティングでも似たようなお膳立てが出来上がりつつある。
このたび、映画『13日の金曜日』リメイク版が大ヒットしたのに気を良くした製作陣(『トランスフォーマー』の監督マイケル・ベイとそのパートナー製作会社であるプラチナム・デューン)がホラー映画の名作『エルム街の悪夢』の再映画化を決定したのだが、彼らは同作品リメイクにあたって、新・フレディー・クルーガーを探さなければならないという大仕事がある。
オリジナル・シリーズでは、ロバート・エングランドがフレディーを熱演してファン層を確立したのだが、そういったファンたちがリメイクでのフレディー役人選にあたって目を光らせているのは当然のこと。ここで注目されるのは、そのファン達が新フレディー候補として『ウォッチメン』のジャッキー・アール・ヘイリーに熱い声援を送っていう事実だ。
このフレディーエールは、ジャッキー本人にも届いているようだ。『エルム街の悪夢』のリメイクについてケーブル局のリポーターに聞かれると、ニンマリと笑って、「うわさは聞いてるし、興味はあるねぇ」と答えた。「とにかく、その件に関してはいろいろな人から聞かれているんだよ」とも。
どうやらまだ、マイケル・ベイの製作会社から正式なお誘いはないらしいが、「もし連絡があったらぜひ話はしたい」とジャッキーは答えている。
『ウォッチメン』でコメディアンことエドワード・ブレイクを演じたのジェフリー・ディーン・モーガンも同僚のジャッキーに対して、「オレも個人的にジャッキーのフレディー・クルーガーは見てみたいね! ほかの俳優でフレディーができるヤツは考えられないな」とイチオシ発言。
注目を集める第2のフレディー・クルーガー探しだが、果たしてマイケル・ベイ率いる製作陣たちはどのような手段に出るのだろうか? 今からキャスティングが楽しみである。