もう悩まない!40歳目前の結婚、出産、離婚、妊娠を明るく笑い飛ばす!
初監督にして、製作、脚本、主演までこなしたラブストーリー『いとしい人』で39歳の小学校教師を通じて結婚、離婚、妊娠をコミカルに描いたオスカー女優ヘレン・ハントに話を聞いた。
ヘレンは私生活で2005年に交際中だったプロデューサーのマシュー・カーナハンとの間に子どもをもうけた。しかし、彼とは結婚をしていない。ヘレンにとって結婚と出産とはどういう位置づけなのだろう。「結婚はしていないから、あまりコメントできないけれど(笑)。もちろん(彼のこと)はとっても愛しているし、彼がいてくれることに感謝している。娘を持つということは、わたしの人生に起きた一番素晴らしいことだと思う」と幸せが結婚している、していないに左右されていないことを自ら語った。
彼女自身も子どもを産んだときは40歳、まさに等身大の主人公といえる。10代、20代のころに描いていた幸せとのギャップは感じているのだろうか。「昔は子育てがこんなに忙しいなんて、知らなかったし考えもしなかった。でもこうして忙しく走り回っている今の方が幸せだと確信を持って言えるわ」とギャップはありながらも、今の幸せを実感していることを教えてくれた。
彼女のそんな楽天的な発言は「どんな映画であれ、わたしが心を動かされる作品というのは、最初に驚くようなひねりがあって、後からなるほどと笑わせるようなものなの。だからわたし自身や演技するほかの俳優にも絶えず言い聞かせてた。物語の中に何が起ころうとも、わたしたちはコメディーを作っているのよ」とコメディーの精神があるからこそ、どんな自分も前向きにとらえられるのだろう。
20年前と違って、いまでは40代での結婚、出産も普通だ。むしろ30代後半に出産する女性は増えている。それでもやはり30歳を過ぎると女性はいろいろなことを考えてしまう。映画『いとしい人』はそんな人たちにそっとエールを送ってくれるハートウォーミングな作品だ。
映画『いとしい人』は3月28日恵比寿ガーデンシネマ ほかにて公開