命懸けの撮影秘話!『アース』製作5年の空前絶後の撮影方法!
日本でも大ヒットを記録したドキュメンタリー映画『アース』の、アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド監督に話を聞いた。本作は、ドキュメンタリー映画『ディープ・ブルー』のスタッフが再結集し、製作に5年もの年月をかけ、氷河から熱帯の森林、そして深海にまで及ぶ壮大な自然を、空前絶後の撮影方法でとらえた生命の映像作品である。
二人の仕事は、どのように役割分担されていたのだろうか?「二人とも共同で撮影をしていたんだ。リサーチだけでも1年掛けて、5年間でおよそ2,000日近くの撮影をしていた。撮影チームは、イギリスにあるプロダクションから、30人の精鋭を連れて行ったんだ。分担は交代交代だったよ。例えば僕が現場にいるとき、マークは基地で編集や映像の確認をしていたりね」とアラステア監督。
今回の撮影で最も困難だったのは、ライオンがソウに襲いかかっている夜のシーンで、マーク監督は「真っ暗闇の中、特別なゴーグルを付けて撮影していたカメラマン以外、スタッフたちは周りがまったく見えなかったんだ。しかも僕らのジープは屋根なしだった。だから、ライオンに襲われるんじゃないか、ゾウが突進してくるんじゃないかと、撮影中は本当にビクビクものだったよ!」と当時を振り返る。
またマーク監督は、ナレーションについて「日本では渡辺謙、イギリスではパトリック・スチュワート。アメリカはジェームズ・アール・ジョーンズなんだ。ジェームズは、野太い声で壮大なイメージを抱かせてくれるよ」とそれぞれの国でのナレーションの違いを教えてくれた。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)
DVD『アース』スタンダード・エディション(税込み:3,360円)、DVD『アース』ブルーレイディスク(税込み:4,935円)はそれぞれギャガ・コミュニケーションズより発売中