あのウォーリーは『スター・ウォーズ』シリーズのR2-D2と兄弟だった!?
リアリティーを追求した映像世界と、愛らしいキャラクター造形が見どころの本年度アカデミー賞長編アニメーション賞に輝いた映画『ウォーリー』には、ある一人のカリスマ・サウンドデザイナーの功績が隠れている。果たして、ウォーリーやイヴが発するあの独特な声は、どのように生み出されたのだろうか?
ベン・バートは、知る人ぞ知るサウンドデザイナー界の神様。彼は、映画『未知との遭遇』『E.T.』、そして映画『インディ・ジョーンズ』シリーズにも参加し、通算4度ものアカデミー賞に輝いた人物なのだ。彼の代表的な仕事といえば、映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する人気キャラクター、R2-D2の声! また、あのダース・ベイダーの声やジェダイの騎士の武器であるライトセーバーの音も彼が手掛けている。もし、これらの印象深いサウンドが無かったら……たとえ映像だけが素晴らしくても、『スター・ウォーズ』という伝説は誕生しなかったはず。
そんなベンが『ウォーリー』で担当したのは、ずばり主人公ウォーリーの声。つまり、R2-D2とウォーリーはベンから生まれた兄弟といえなくもないのだ。ベン本人の声をベースに制作されたあのユニークな音声が、愛らしい外見のウォーリーに圧倒的な個性と存在感、そして生命を与えている。ちなみに、映画の最後に流れるエンドクレジットには、ウォーリー役として彼の名前が登場するので要チェックだ。
また、イヴの飛行音はベンの友人が飛ばすラジコンの音、お掃除ロボットのモーが掃除するときに発する音は、ベン自身がシェーバーでひげをそる音だ。当然、サウンドの加工には最新鋭のコンピューターや機材が使われるが、その出発点は非常にシンプルで身近にあるものばかりなのだ。
日常にある音から、誰も聞いたことのないサウンドを生み出す。そんな“音の魔術師”ベンの熟練ワザを、DVDとブルーレイディスクでぜひ確認してほしい!
映画『ウォーリー』DVD(税込み:3,360円)、ブルーレイディスク(税込み:4,935円)、ブルーレイ・プラス・DVD セット(税込み:5,880円)ほか全5種類は、ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメントより発売中