加護亜依、芸能界復帰への心境語る!「映画女優という肩書きがほしい」
芸能活動を休止していた加護亜依が、香港映画『カンフーシェフ』で復活し、本作のことや将来の夢についてなどインタビューで語ってくれた。
すでに21歳になった加護だが、10代前半にも見えるどこかあどけない顔は相変わらず。モーニング娘。として人気を集め、2004年に辻希美とともにモーニング娘。を卒業してからも精力的に芸能活動をこなしていたが、その人気が絶頂を迎えたとき一時活動を休止。今回の『カンフーシェフ』は芸能界復帰の初仕事として注目を集めていたが、その第一歩が日本でなく香港ということに不安はなかったのだろうか。
「今思えば香港が復帰第1弾の仕事で本当に良かったと思います。海外に行くと、みんながわたしのことを知らないじゃないですか。そうすると今まで自分でも知らなかった自分が生まれる。何かとても不思議ですね。海外では加護亜依でいる必要がないし、その国の色に染まれるし、染まりたい。何でも吸収できちゃいます」と加護らしい芯の強さをのぞかせた。
本作では、映画初出演にして香港映画の重鎮、サモ・ハン・キンポーといきなり共演を果たした加護。やはりサモ・ハンは別格だったと語る。「サモ・ハンさんは全然疲れないんですよ! サモ・ハンさんを映画で観ているだけでもオーラがありましたが、実際に生で見るともっとすごかったです!」と生サモ・ハンの迫力がかなりのものだったことを教えてくれた。
まだ21歳でありながら、かなり凝縮された人生を生きてきた加護。まだまだ未来へ選択は無数にある。しかし、彼女自身あまり、迷いはないようで、「今は映画女優という肩書きがほしいですね」とさらり。常に演技への努力も忘れていないようで、「撮影が始まる前や演技を始める前に、自分の性格を分析してノートに細かく書き出すという作業をするんです。その次に演じるキャラクターの分析をします。それから自分と似ているところを合わせる作業をして、似ていないところがあれば、自分の引き出しの中から探し出して、ノートに書きます」と緻密(ちみつ)な努力をしていることを教えてくれた。
『カンフーシェフ』の次は、映画『呪怨』シリーズの最新作に出演することが決まっている加護。ホラーにかなり演技力が必要なことも感じ取っていると明かす。「自分がドタバタしていた時期で、共演者やスタッフの皆さんに励まされてガッツで乗り切りました」と周囲の助けとともに頑張ってきたことも教えてくれた。周りから見ると小さな体にさまざまな苦労を積み重ねながらも止まらずに走り続ける加護。演技をすることは、「大変だけど、楽しいとも思ったんです」と明るく答える彼女のすべてが、この前向きな言葉の中に詰まっているように思えた。あるときは敵も作るが、それも根っからの天才肌ゆえ。表現者としての今後がますます楽しみになった。