ジュリア・ロバーツ、『プリティ・ウーマン』復活ののろしは知的美人敏腕スパイ役!
今年のハリウッドにおける関心事、それは元祖・最もギャラが高い女優ことジュリア・ロバーツが、約6年ぶりの主演映画『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』で本格復帰したこと。持ち前のナチュラルスマイルに、41歳で3人の子どもを持つママの強さと色気をミックスし、これまでとひと味違う魅力を発揮している。
映画『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』写真ギャラリー
高校卒業後に女優を志してジョージア州からニューヨークに移り住んで演技を学び、1987年に映画デビュー。翌年の映画『マグノリアの花たち』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされて注目を集め、1990年、その年の全米ナンバーワンヒット作映画『プリティ・ウーマン』でエレガントなレディーに大変身するコールガール役が当たり役となり、世界的に大ブレイク。そして、映画『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー賞主演女優賞を獲得し、人気・実力を備えたトップ女優の座についた。映画1本の出演料が、一時は2,000万ドル(約20億円)となり、2002年から2005年までハリウッドの出演料ランキング女優部門の1位(ハリウッド・リポーター誌)に君臨した。
アメリカンドリームを体現したジュリアはプライベートも華やかで、豊富な男性関係で話題を振りまいた後、2002年に映画カメラマンのダニエル・モダー氏と2度目の結婚。2004年11月に双子の男女を、2007年6月には男の子を出産。キャリアを築いた後の結婚、出産とあってか、ここ数年、脇役での出演やプロデュース業、そして声優と仕事は控えめで、育児などプライベートを満喫していた様子。
育児がひと段落したのか今回のトニー・ギルロイ監督と共演歴のあるクライヴ・オーウェンに口説かれてか、映画『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』で本格スクリーン復帰。20代のころはキュートな魅力をフル発揮する役柄が多かったが、30代になり、社会派作品に定評のあるスティーヴン・ソダーバーグ監督の映画『エリン・ブロコビッチ』で、巨大企業を相手に史上最大級の集団訴訟に勝利した実在する無職のシングルマザー役など、どこかタフな要素を持つ役柄へのシフトを印象づけてきた。
『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』では、敵対するスパイと惹(ひ)かれ合いながらも、だまし合いを繰り広げる諸刀の剣のような頭の切れる敏腕女スパイを、知的で時にコミカルに好演。新境地を開拓する役柄でハラハラするスパイ諜報戦と大人のロマンスをしっかりと盛り上げてみせたジュリアの意欲作が、日本でも話題を呼びそうだ。
映画『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』は5月1日よりTOHOシネマズ みゆき座ほかにて全国公開