シュワルツェネッガー知事、マリファナ合法化へ前向き?
カリフォルニア州知事としてすっかり定着したアーノルド・シュワルツェネッガーが、アメリカのタブーともいえる問題「マリファナ合法化」について語った。
1970年代、ボディビルダーとして栄華を極めていた時代に自身もマリファナを吸った体験があるというシュワルツェネッガー知事。ガーディアン紙の電子版によると、シュワルツェネッガー知事はカリフォルニアで行われた「マリファナを合法化し税金をかけるべきか」という投票に56パーセントが賛成を示していることを受け、多くを語らなかったが「議論すべきときだと思う」とコメント。
現在、カリフォルニアは過去最悪の財政状況にあるといわれており、そんな背景もあってか、「今はまだその(合法化する)ときだとは思わないが、でも、議論すべきときではある。歳入を増やすためのアイデアは、どんなことでも話し合われるべきだ。マリフアナやそのほかのドラッグを合法化している国の例を注意深く見て、その国にどんな影響が起きたかを調べるべきだろう」と合法化への議論を始めることに前向きなコメントをした。
カリフォルニアは、北部の地がマリファナ栽培に適していることで知られており、闇の部分で長く州の経済を支えてきたと言われている。また、1996年にはアメリカで最初にマリフアナを医療に利用することを許可した14州の一つでもある。しかし「ドラッグ」として違法とされてきたマリフアナの合法化には反対の声も多く、今後の議論は白熱しそうだ。