ポスト宮崎あおい!モデルから女優へ!大型新人がスクリーンデビュー
役所広司の初監督映画『ガマの油』でスクリーンデビューを飾るニコラモデル出身の二階堂ふみが、このほど都内でインタビューに応じ、「役所さんのように世界で活躍する女優になりたい」と大きな目標を語った。
新垣結衣、蒼井優、沢尻エリカらを輩出した人気若手女優の登竜門としても知られる雑誌ニコラをはじめ、数々の雑誌やCMでモデルを務めた後、念願だった女優を志して本作のオーディションにチャレンジし、約50人からまぶしい笑顔を買われてヒロインに選出。本格的な演技は初挑戦ながら天性の勘の良さを感じさせる芝居と愛らしい容姿で、発掘し直々に演技指導した役所監督を喜ばせた。撮影スタッフや試写を見た関係者からは「宮崎あおいちゃんみたい」の声が多数上がっている。
「オーディションを受けながら、やる! これはわたしがやるんだって勝手に決めていましたね。クランクイン前に2か月ぐらい監督とリハーサルをやって、ずっと指導していただきました。大笑いの場面があって、最初は全然できなかったんですが監督が『こういう風にすればいいんだよ』って毎回やって見せてくれたので、本当に面白かったですし、自然に笑えるようになりました」
本作は、息子の交通事故という悲しい出来事を乗り越えていこうとする父親の姿を描くファンタジードラマで、二階堂は、夫婦(役所、小林聡美)の長男・拓也(瑛太)の恋人・光役。共演者と重要な役どころにプレッシャーを感じながらも、バネにしてきっちり演じ切った。「瑛太さんの映画は結構観ていたので、最初、聞いたとき信じられなくて、『え?』って。瑛太さんが良い方だったので、本当に感謝しています。あの役は瑛太さんが拓也だったから、光になることができたんじゃないかなって思っています」
女優に関しては、以前からなりたいと思っていたらしい。「物心ついたときから興味があり、女優になりたいと思っていました。母が映画好きで、よく映画を観に行っていたので、その影響かな」
現在15歳、沖縄在住で、のびのびとした学生生活を送る文学少女だ。「朝7時に起きて朝ご飯食べて制服に着替えて学校に行って、帰ってきたらゆっくり部屋でのんびりと本読んだり、勉強したり、母と話したり、曜日によっては習いごとに行ったりとかしています。本を読むのがすごく好きなんです。太宰治さんとか」
仕事のために沖縄と東京を行き来しているが、東京のお気に入りスポットを聞くと「浅草!」と即答し、粋なセンスをうかがわせる。「花やしきが大好きです。壊れそうなジェットコースターが好きで、あとお化け屋敷も。ガタンガタンっていう感じや、あの古びた感じがいいです。それに場内をすぐ一周することができるじゃないですか、何回でも、そういうところも好きです」
素朴な魅力にあふれ、まさにポスト宮崎あおいと関係者の注目を集めるなど周囲の期待も高まっているが、応えようとするかのように自身の目標も大きい。
「大きいことを言っちゃうんですけど、役所さんのように世界で活躍できる女優になりたい。後は、菊地凛子さんもすごいなって思います。『バベル』もそうでしたが、その人とわからない、演技してると言うより役として見えてくる。やっぱりそういう人はすごい、すてきだと思います。世界に羽ばたく女優になるために、いろいろな現場を踏んでいろいろな役をやってまた役所さんと一緒にお仕事ができたらいいって思ってます」。新人賞候補の一人として要チェック?!