菊地凛子、涙ぐむ…上映後に5分間のスタンディングオベーション!
第62回カンヌ国際映画祭
第62回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品の、菊地凛子主演『マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー』の公式上映が現地時間23日、メーン劇場のシアター・ルミエールで行われた。上映後は約5分間のスタンディングオベーションと「ブラボー!」の声が飛び交い、菊地も思わず涙を流していた。
同作品はコンペ部門20作品の締めを飾る上映に、土曜の夜という日程も重なって、会場周辺は熱気ムンムン。そんな中、菊地はシャネルのロングドレスをまとってさっそうとレッドカーペット現れたが、途中で何度も高さ20センチはあるヒールですそを踏んでしまい、観客からも笑いが起こる和やかムードで上映が始まった。
本作は東京を舞台に、築地の魚河岸で働く殺し屋(菊地)が、殺害対象の男性(セルジ・ロペス)と恋に落ちてしまうラブ・サスペンス。プレス試写では女体盛りなどで失笑が起こっていたが、公式上映は雰囲気がまた異なり、観客が食い入るようにスクリーンを見つめているのが印象的だった。
そして上映後、スタンディングオベーションが起こると、菊地は隣に座っていたイザベル・コイシュ監督や、共演のロペスと抱き合って喜び合ったが、その大きな瞳は涙で濡れていた。
菊地は「非常に思い入れのあった作品だったので、(役の)リュウの気分になったのか、一人の観客としての気分になったのかわからないんですけれど、(泣いている)イザベルも隣にいたので、最後にグッと来てしまいました。『バベル』のときよりスタンディングオベーションが長かったかも。こんなに観客の皆さんに受け入れてもらえるとは思わなかったです」と顔を高揚させながら語った。 なお、コンペ部門の受賞結果は、現地時間24日に発表される。