『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督、家を失った子役たちの手助けにインドへ
インド・ムンバイのスラム地区の住居が当局に強制撤去され、映画『スラムドッグ$ミリオネア』に出演していた子役のルビナ・アリちゃんやアザルディン・イスマイル君も家を失ったことを受け、ダニー・ボイル監督がインドに飛んだらしい。
ダニー監督とプロデューサーのクリスチャン・コルソンは、ムンバイのタタ社会科学研究所で子役たちとその家族に会ったというが、ルビナちゃんの父親は怒りのあまり途中退席したとAP通信は報じている。「もう5、6か月経っている。ムンバイでは金があれば何でも手に入る。わたしたちに家を与えたければ、2日で手に入る。オスカーの後は忘れ去られた」とルビナちゃんの父親はダニー監督を非難した。
今回のインド訪問は、ダニー監督がルビナちゃんやアザルディン君がきちんとした教育を受けられるよう設立されたジャイ・ホー基金の一環とのことだが、子役たちにお金が渡っている気配はないよう。ある関係者は、「子どもたちの生活が良くなっている様子はまったくない」とイギリスのサン紙に語っている。今回のダニー監督の訪問で、映画のようにスラム脱出となればいいのだが。