女子高生女優のホンキのケリが炸裂!監督は倒されながらも最新技術をレクチャー!
公開中の映画『ハイキック・ガール!』のイベントが5日、東京・アップルストア銀座で行われ、主演の武田梨奈と西冬彦監督が登場した。
もともと、配給会社で映画の買い付けを担当していた西監督は、世界中のアクション映画に触れ、制作者と交流を深めるうちに、「『カラテ、ブラックベルト(黒帯)といえば世界共通語なのに、なぜ空手映画はないのか』と言われるようになって。それなら製作しようと」と決心し映画監督に。「本物のアクションができる人を探した」という西監督に抜てきされた武田は、まったくの無名空手少女だったが、本作で映画主演デビューし、17歳とは思えない堂々としたアクションを披露。ほんの20秒の映像をYouTubeで公開したところ、何と2週間で20万アクセスもの数字をたたき出した。
イベントでは、武田の空手アクションを撮影し、編集作業まで公開された。本作の撮影に使用された「RED ONE」と呼ばれるカメラは、超高解像度で劇場用映像を撮ることが可能で、すぐにノートパソコンで編集もできる画期的な機材。素早いアクションも細部まで鮮明に撮影ができ「カンフーなどと違い、空手は一撃必殺の武術。一発で相手を倒す様を映像化したかった」という西監督の欲求に完ぺきに答えた。
撮影で、アクション俳優でもある西監督は、自ら武田の激しいけりを食らい、床へ倒れ込んだ後、「……はいカット~」と何ごともなかったかのようにシレッと立ち上がり、観客の笑いを誘うひと幕も。「本物の映像でなければ、観客は満足しない。日本の古来文化である空手と、最新カメラと技術の融合ですね」と胸を張る西監督のこだわりと最新の撮影技法に、観客も真剣に聞き入った。
本作は、「壊し屋」と呼ばれる格闘技集団に立ち向かう女子高生・土屋圭(武田)の因縁の運命を描く。ほとんどが武道の達人という出演者の、スタントなしで本気で技を決めていく壮絶なアクションが話題を呼んでいる。
映画『ハイキック・ガール!』は全国公開中