世界遺産で映画上映が決定！中江裕司監督作『真夏の夜の夢』
シェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」を題材に、映画『ナビィの恋』の中江裕司が監督した恋愛ファンタジー映画『真夏の夜の夢』が世界遺産である沖縄・中城（なかぐすく）で先行上映することが、17日わかった。
映画『真夏の夜の夢』は沖縄の離島を舞台にオリジナリティーあふれる世界観で中江監督がアレンジした作品。このたびの野外上映の場所を決めるにあたり、テーマになったのが「キジムン（精霊）と一緒にみる」ということ。首里城も含め、キジムンと一緒に観られて、かつ劇中にもちなんで、琉球王朝の名残のある場所などを検討した結果、中江監督が、自然も豊かで、琉球王朝の名残もあり沖縄の歴史や文化に触れることができるこの地がふさわしいと判断。
しかし、世界遺産である地だけに、おそるおそる北中城村、中城村に上映会の許可を申請したところ、両村の村長は、世界遺産になったとはいえ、村の活性化へつなげるため中城城跡をもっと有効に活用できないかと考えていたと、この申請を快諾。城の形を生かし、傷をつけずに行うよう配慮するという約束のもとこの上映会が実現した。
当日は、『ナビィの恋』やNHKドラマ「ちゅらさん」などで国民的人気を得た平良とみと、沖縄芝居スターの平良進が登場し、キジムン（精霊）役の蔵下穂波などの出演者やミュージシャンも勢ぞろいの真夏の夜の豪華競演となる。
開催日時は、7月4日（土）、5（日）で、場所は中城城跡・二の郭（沖縄県北中城字大城503）となる。
（お問い合わせ：098-860-9555 桜坂劇場）
映画『真夏の夜の夢』は7月25日よりシネカノン有楽町2丁目ほかにて全国公開