『空気人形』がトロント国際映画祭のマスターズ部門に出品決定!!
映画『空気人形』が、9月10日から19日までカナダで開催される第34回トロント国際映画祭のマスターズ(巨匠)部門に正式出品されることになり25日、配給元のアスミック・エースより発表された。
本作は、漫画家、業田良家氏の短編コミック「ゴーダ哲学堂 空気人形」を、映画『誰も知らない』『歩いても 歩いても』の是枝裕和監督が映画化したもので、心を持った空気人形と人間の交流を描いたファンタジック・ラブストーリーだ。今年の第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、高い評価を受けていた。
トロント国際映画祭は、ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの世界3大映画祭に次ぐ、北米最大規模の国際映画祭で、オスカーレースの前哨戦としても映画関係者の注目を集めている。ノンコンペティションの映画祭で、全部門を対象に、一般投票で最高賞にあたる観客賞(ピープルズ・チョイス・アウォード)を選ぶ。昨年は、後にアカデミー賞8部門を受賞した映画『スラムドッグ$ミリオネア』が観客賞に輝いた。『空気人形』は、実績のある監督の作品のみが選出されるマスターズ部門への正式出品となる。
朗報を受けて、是枝監督は「カンヌに続き、北米でのプレミアをトロントという素晴らしい国際映画祭で迎えられることを、大変光栄に思います。マスターズという世界中の巨匠たちが集う部門への出品には、まだまだ時期尚早と感じつつも、この市民に支えられた映画祭で『空気人形』が観客からどのように受け入れられるのか、今から心地よい緊張感を感じています。」と喜びを語った。
なお本作はカンヌ、トロントを含め、すでに10以上の映画祭から出品のオファーを受けており、注目度はますます高まるばかりだ。
映画『空気人形』は秋、渋谷シネマライズ、新宿バルト9ほかにて全国公開