ぶっちゃけトーク全開の新人俳優が、キスシーンで舌をいれられなかった理由とは!
無機質な若者の日常を、リアルに切り取った映画『キリトル』の主役を演じた新人俳優・青柳尊哉が、映画のこと、そして自分自身をリアルに語った。本作は、街中の喫煙所でコーイチという男の子に声をかけられた専門学校生のカヤが、コーイチのペースに引き込まれ、彼の部屋で過ごす一日を描いている。
映画に出てくるセリフは、すべてアドリブ。冒頭のナンパシーンについて青柳は、「本当に大変でしたね。おれ、ナンパってしたことないんですよ! だから声をかけるシーンでも、なかなか声をかけられなくて……。カヤのまわりをウロウロするうち、本当にナンパしているような感覚になっちゃって、ドキドキしました(笑)」と照れくさそうに人生で初めてのナンパ体験を語ってくれた。
全編がアドリブだというのもあるのかもしれないが、カヤとコーイチが初めてキスするシーンは、観ているこちらまで恥ずかしくなってしまうほどリアルだ。青柳も、「台本には、『キスをする。』としか書いてなくて。どうやってキスに持ち込むか、めっちゃ考えましたね! あのシーンだけは、どうしても納得がいかなくて、何度が撮ってもらったんです」と青柳自身も大苦戦した様子。
まるで他人の部屋を覗き見しているような気持ちにさせられる長いキスシーンは、ずいぶんとエロい雰囲気。このシーンで青柳は監督からの見えないプレッシャーを感じていたという。「床に押し倒して、キスをするんですけど、なかなかOKが出ないんです。だんだん、ああ、これは舌を入れなさいってことなんだ……ってわかってきたんですけど、結局最後まで入れませんでした!」と、自信満々に宣言した青柳だが、その理由を聞いてみると意外にも情けない答えが……。「普段は、そんなことないんですよ! もっとすごいキスだってします(笑)! でも当時付き合っていた彼女に怒られる気がしちゃって……、怖くて入れられませんでした。役者としてダメッスよね」。この青柳のへたれっぷりには、共演の小野まりえにも「舌を入れると思っていたのに……」とダメ出しされてしまったそう。
多くの壁にぶつかりながら作られた本作について、青柳は、「ぜひいろんな人たちに観てほしいです! 多分観た後に、すっごい語りたくなっちゃうはずなんですよ! だからカップルで観て、語ってもらってもいいし、女の子同士で観てコーイチの悪口を言ってもらってもいいし(笑)。観ながらドキドキしちゃう男の子、いるはずなんで!」と語ってくれた。
「おれって、すぐにレロレロして、カチカチしちゃうタイプ!」と謎の言葉を連発し、真っ正直に、ダメなエピソードを暴露してしまったことに戸惑ったのか、青柳はこの後「でもでも! まりえちゃんの弱点の首にキスをして、甘い声を出させることに成功しましたから! マジ男性の観客の方には、ぜひそこを観てほしいです!」と謎のフォローを繰り広げたり……、若さあふれるぶっちゃけトークを展開してくれた新人俳優の青柳。ダメすぎる男コーイチになんとなくリンクしてしまう青柳だが、ダメなのに憎めないかわいさがふたりに共通する魅力なのだろう。映画『キリトル』で彼が見せる、若者エロスに注目してほしい。
映画『キリトル』は渋谷アップリンクにて公開中