ウィレム・デフォー、実写映画版「火星のプリンセス」で緑色の異星人役に
個性的な悪役からキリスト役までこなす性格派俳優ウィレム・デフォーが、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズによって実写映画化される「火星のプリンセス」で緑色の異星人を演じることが明らかになった。
ハリウッド・レポーター紙が伝えたところによると、ウィレムがエドガー・ライス・バローズの火星シリーズ第1巻「火星のプリンセス(John Carter of Mars)」の実写映画化作品へ出演するとのこと。同作は、元南軍の騎兵大尉ジョン・カーターがアリゾナの洞窟(どうくつ)から体外離脱して火星へ飛来し、戦争に明け暮れている異世界で活躍するSFアドベンチャー大作だ。ウィレムが演じるのは、4本腕の緑色の異星人サーク族の副首領を務めるタルス・タルカスで、主人公のジョン・カーターを助け、友人となる重要な役柄だ。
すでにジョン・カーター役には映画『ウルヴァリン/X-MEN ZERO』のガンビット役で知られるテイラー・キッチュが演じることが決まっており、リン・コリンズがジョン・カーターと恋に落ちるプリンセスのデジャー・ソリス役で共演する。映画『スパイダーマン3』のトーマス・ヘイデン・チャーチも出演することがReel Talkでのインタビューで明かされているが、役名は明かされていない。監督は、映画『ウォーリー』のアンドリュー・スタントンがあたり、撮影は2010年初めに開始される見込みだ。
「火星のプリンセス」は2002年ごろから実写映画化が進められてきたものの、相次ぐ監督の交代劇で製作が進まず製作が危ぶまれていた。しかしキャスティングも決まり、撮影開始に向けて現在急ピッチで準備が進められている。エドガー・ライス・バローズが1917年に発表したSF冒険小説の火星シリーズは「火星のプリンセス」から始まり、全11巻で構成されている。ディズニーはSF長編シリーズとして映画化する予定で、主人公のジョン・カーターを演じるテイラーの代表作となることは間違いないだろう。