サム・ライミ、人気ゲーム「ウォークラフト」の映画版を監督
大ヒット映画『スパイダーマン』シリーズで知られるサム・ライミ監督が、大人気ゲームの実写映画版でメガホンを取ることが明らかになった。
アメリカのブリザード社とレジェンダリー・ピクチャーズが、ゲーム「ウォークラフト(Warcraft)」の世界観を基にした実写映画を製作し、サム監督が映画のメガホンを取ると正式に発表した。シリーズ3作品が発売されているゲーム「ウォークラフト」は、「ディアブロ」を開発したブリザード社が発売しているRTS(リアルタイムストラテジー)ゲームで、人間・ドワーフ・エルフ・ナイトエルフ・オーク・アンデッドなどの種族がファンタジーワールドを舞台に闘争する内容だ。先の報道では、「ウォークラフト」の世界観を受け継いだMMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)の「ワールド・オブ・ウォークラフト(WoW: World of Warcraft)」の映画版ではといわれていたが、ストーリーのない「ワールド・オブ・ウォークラフト」ではなく、「ウォークラフト」のファンタジックで、アクション盛りだくさんのストーリーが映像化されるようだ。映画は『ダークナイト』のチャールズ・ローヴェンがプロデュースし、サムは監督のほかエクゼクティブ・プロデューサーとしても映画にかかわり、レジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザースの共同製作・共同出資により製作される。
大ヒット映画『ダークナイト』『ウォッチメン』『300<スリーハンドレッド>』を製作してきたレジェンダリー・ピクチャーズは、以前からゲームの映画化をビジネス化しており「ウォークラフト」のほか、アクションゲーム「ギアーズ・オブ・ウォー(Gears of War)」の映画化権も獲得している。また、同社は今年に入りアメリカの大手ゲーム会社エレクトロニック・アーツで幹部を務めたキャシー・ヴラベックを迎え入れ、映画だけでなくゲーム開発にも着手する予定で、最初のゲームは来年に発売される見込みだ。