売れっ子放送作家・鈴木おさむ氏、日本語吹き替え史上初の試み“吹き替え総指揮”を語る!
映画『ナイト ミュージアム2』にて、日本語吹き替え映画史上初の“吹き替え総指揮”を担当した売れっ子放送作家で、お笑いトリオの森三中・大島美幸の夫でもある鈴木おさむ氏が、その監修内容について語ってくれた。
本作は、博物館の展示物が夜になると動き出し巻き起こす騒動を描いたファンタジー・アドベンチャー映画『ナイト ミュージアム』の続編。もともと、前作が大好きだったと語る鈴木氏は、「ベン・スティラーが好きで、彼の作品も好きなんですよ。中でもすごく好きな作品だったから単純にうれしかったですね」と依頼を受けたときの率直な感想を語る。それだけに、「日本用に直したんだなって思われたくないというか、日本語に直したときの違和感を取ってあげて、会話の掛け合いとかよりナチュラルにクスっとできるものだといいなー、そうしてあげることが僕がやるべきことかなって思いましたね」と脚本家としても活躍する鈴木氏ならではのコダワリを見せる。
実際に、映像と字幕でしっかりとキャラクターをつかんでから作業にとりかかったという鈴木氏は、アメリア(エイミー・アダムス)とラリー(ベン)のやり取りで抜群のセンスを発揮! アメリアの「わたしにズッキンドッキンきているクセに」に対し、ラリーが「言い回しが古くてよくわからない」と返し、まさしくクスっとさせる笑いで歴史上の人物と現代人とのギャップを見事に表現している。
また、もしも劇中のキャラクターに日本人俳優を起用できるとしたら? という問いには、「ナポレオンは爆笑問題の田中さん、ラリーはナインティナインの岡村さんですよね。アメリアは深津絵里さんかな。エジプトのファラオは……中尾彬さんじゃないですか(笑)。後は竹中直人さんとか」と売れっ子放送作家らしいナットクの面々が名を連ねた。
「この間も奥さんと二人で福井の恐竜博物館に行ったんですよ。世界で一番デカイ恐竜博物館」となにげない会話にさらっと博物館が出てくる鈴木氏は、本作の監修以前から博物館が大好きだったのだとか。「博物館が好きだから『ナイト ミュージアム』も好きだったんですよね。大人の中にある子ども心がウキウキするというかドキドキする。映画館の大スクリーンで絶対観るべき映画だなと本当に思います」と最後は愛情あふれる言葉で締めくくってくれた。
映画『ナイト ミュージアム2』は全国公開中