松たか子、浅野忠信主演『ヴィヨンの妻』がモントリオール世界映画祭に正式出品!
太宰治の小説「ヴィヨンの妻」を松たか子、浅野忠信主演で映画化した映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』が、モントリオール世界映画祭コンペティション部門に正式出品されることがわかった。
本作は、戦後混乱期の東京を舞台に、苦悩する小説家の大谷(浅野)と、彼を支える妻・佐知(松)の愛の物語。監督は、映画『雪に願うこと』『サイドカーに犬』など国内外で高い評価を得ている根岸吉太郎が務め、広末涼子や妻夫木聡、堤真一ら豪華役者陣の顔ぶれも話題となっている。
今回出品される部門は、昨年グランプリを受賞し、その後第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『おくりびと』と同じコンペティション部門。4月初旬に来日した創立者兼ディレクターのセルジュ・ロジーク氏は、本作試写後にその場で招待決定を伝え、「日本特有の男女関係を描いたように見えるが、実際は普遍的なもの。どの国の人が観ても理解できる内容」と述べて、キャスト同士の相性の良さや、根岸監督の力量を絶賛。またグランプリ受賞後の『おくりびと』に対する数々の評価に対して「自分の目に狂いはなかった」と語った。
正式出品について浅野は「海外の方にも受け入れられたのがとてもうれしい!」とコメント。一方、セルジュ氏から「スクリーン上で別の生き物に一変した!」と大絶賛された松は「本作が海を渡ることに、とても大きな喜びを感じています。この光栄な出来事を、かかわったすべての人とともに誇りにしたい」とコメントを寄せている。公式上映は9月6日を予定しており、モントリオールへは浅野と根岸監督が参加するとのこと。本作のほかに、邦画では映画『ディア・ドクター』の出品も決定している。
映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』は10月10日より全国東宝系にて全国公開