西原理恵子が激白!男・育児・仕事…これが女のサバイバル術!!
深津絵里がスランプ中のダメ漫画家を演じた映画『女の子ものがたり』の原作者である人気漫画家・西原理恵子が、本作のヒロインのように人生でつまずかないための対処法を伝授してくれた。
西原の自伝的漫画をもとに、女の子たちのリアルな現実をノスタルジックに描いた映画『女の子ものがたり』。本作で深津が演じる漫画家の菜都美は、原作のヒロインが大人になった設定で、少女時代の友だちを思い出すことでスランプから脱出していく。そこで、西原本人にスランプ体験を聞いてみたところ、「プロである以上、スランプだから描けないなんてことはありえません!」と、映画と現実はあくまでも別であることを強調。大切なのはスランプになったり路頭に迷ったりしないための対処法なのだと、経験から導き出した人生のサバイバル術を語り始めた。
1988年に漫画家デビューして以来、『女の子ものがたり』をはじめとする叙情的な作品や、自身の生活や家族をネタにしたギャグ漫画など、その時々で作風をガラリと変化させ、取り上げるテーマもギャンブルから育児まで多岐にわたる西原。実は、その多彩さこそがスランプを回避し、仕事を安定させるコツなのだという。一つの分野で失敗しても大丈夫なように、いろいろな分野に興味を持ち、漫画家としての引き出しを増やし続けているのだ。また、多くの出版社で連載を掛け持ちする売れっ子の西原だが、「出版社は一つに絞り込みません。だって、メインの会社が倒産しちゃったら大変でしょ!」と本音を明かす。その考え方は、仕事のみならず恋愛にも当てはまるそうで、「男だって一人に入れ込んでしまうと危険。あっちこっちに粉をまいておくべきです(笑)」と独身女性たちに力強くアドバイス。何事にもリスクヘッジを怠らないことが、人生をサバイバルする秘けつのようだ。
本作で描かれた少女たちのように、「たとえ不安で一杯でも、それを原動力に頑張っている女の子たちを応援したい」と語る西原。最後に、将来に不安を抱いている女の子たちに向けて、「アルバイトでもいいから働いてほしい。勉強するより本を読むより、外に出ていろんな人に会った方がいい。そうすれば、いつか自分が本当にやりたいことが見えてくる」とメッセージを送った。自身も不安をバネに生きてきたという西原が、あらゆる世代の女性たちへのエールを込めたと豪語する映画『女の子ものがたり』を観れば、幸せになるためのヒントが見つかるかもしれない。
映画『女の子ものがたり』は8月29日より全国公開