夏川結衣、草なぎ剛の男前ぶりには「グッときた」
戦国時代を舞台に、身分違いの悲恋を描いた映画『BALLAD 名もなき恋のうた』に出演した女優の夏川結衣が、本作の主演である戦国武将役・草なぎ剛との共演や、映画で描かれている切ないラブストーリーについて語ってくれた。
夏川が演じるのは戦国時代にタイムスリップしてしまった真一(武井証)の母親である美佐子役。彼女は、突然行方不明になった息子が戦国時代にいると確信し、夫(筒井道隆)を連れて、現代から時空を超えるという設定だ。「筒井さん演じる夫が本当に頼りなくって(笑)。だから美佐子はいろんな意味で家族を支えている、強い女性ですよね」と夏川。そんな親子3人が戦国時代で出会うのが、草なぎ演じる戦国武将・井尻又兵衛である。草なぎに対する第一印象はズバリ「りりしくて、かっこいい」。負け戦だとわかっていながら愛する廉姫(新垣結衣)のために出陣する姿を目の当たりにして、夏川は「近づきがたいオーラがありました。心にグッときましたね」と語り、その男前ぶりを絶賛した。
作品の見せ場は何といっても、又兵衛と廉姫が織り成す身分違いの切ないラブストーリーだ。夏川自身も二人の関係については「本当、切ないですよねぇ」と語るが、現代人には想像できない壁を乗り越えながら、相手のことを思い、愛し続ける姿には「まっすぐでうらやましい」とある種のあこがれを抱いている様子。「筒井さんと演じるわたしたち夫婦も、又兵衛さんと廉姫の愛情に触れながら、少しギクシャクしていたお互いの関係を修復していくんですよ」と語る夏川の言葉通り、本作が描く戦国時代特有の悲恋は、現代を生きる観客にも大切なことを思い出させる何かがありそうだ。
『BALLAD 名もなき恋のうた』は、戦国時代にタイムスリップしてしまった少年(武井)とその家族(筒井、夏川)が戦乱に巻き込まれながら、主人公・又兵衛と廉姫の秘めたる愛情を見守るエンターテインメント時代劇。母親を演じる夏川の母性あふれる演技も、見逃せない作品だ。
映画『BALLAD 名もなき恋のうた』は9月5日より全国公開