俳優の山城新伍さん死去、生前からの希望により近親者のみで密葬に
俳優の山城新伍さんが都内の特別養護老人ホームで、嚥下(えんげ)障害による肺炎のため、12日午後3時16分に亡くなった。享年70歳だった。
所属事務所である株式会社オフィス・タッチの代表取締役長田栄二氏は「故人が各関係者の皆様、ご友人の皆様、そしてファンの皆様方に生前に賜りました御懇情に対しまして厚く御礼申し上げますと共に謹んでご報告申し上げます」とし、「山城との思い出を皆様方の胸にお残しいただければ本人も幸いと存じます」と締めくくった。
なお、事務所側の発表によると、生前の故人の希望により、葬儀は近親者のみでひっそりと行い、今後お別れ会などの予定はない。さらに、故人の遺志をくみ取り、遺族への取材に関しても配慮してほしいとコメントした。
山城さんは、1938年生まれの京都府出身。1957年に東映ニューフェースの第4期生となり、テレビドラマ「風小僧」でデビューし、翌年「白馬童子」シリーズでお茶の間の人気を博した。その後、時代劇や映画『仁義なき戦い』シリーズなど、数々のテレビドラマ、映画、舞台に出演し、強面のキャラとして確固たる地位を確立した。そのほか、バラエティ番組にも数多く出演し、その歯に衣着せぬ毒舌ぶりや率直な物言いで人気を集めた。最後の映画出演作は、2005年に公開された映画『晴れたらポップなボクの生活』で、最近は病気静養中のため、芸能活動を休止していた。