白土三平が「カムイ外伝」映画公開を期に新エピソードを発表! 9年ぶりの「カムイ伝」シリーズ
40年以上にわたって続いてきた白土三平氏のコミック「カムイ伝」シリーズの「カムイ外伝」の新エピソードが、映画の公開を期に、ビッグコミック誌に発表されることがわかった。「カムイ伝」シリーズとしては9年ぶりの新作になる。なお「カムイ外伝」とは、「カムイ伝 第1部」のスピンオフという位置付けで連載が開始された忍者カムイの戦いを中心に描かれる物語のこと。
「カムイ伝」は、1964年に雑誌ガロで連載が始まって以来、週刊少年サンデー、ビッグコミックと描き継がれてきた大河コミック。「カムイ伝」はもともと全体として三部構成であることが予告されていたが、ビッグコミック2000年4月10日号で「カムイ伝 第二部」が終了してからは、白土三平氏はコミック雑誌連載を休み、第三部の構想を練っていた。
このたび、崔洋一監督、松山ケンイチ主演の映画『カムイ外伝』が9月19日に公開されるが、それを期に今年77歳の白土氏は「カムイ外伝」の新エピソードならば、ということで新作執筆に着手した。これは2000年に「カムイ伝 第二部」が終了してから実に9年ぶりの「カムイ伝」シリーズとなる。ビッグコミック10月10日号(9月25日金曜日発売)から3号連続で掲載される予定だ。
また、映画のエピソードにもなっている「スガルの島」を1冊にまとめた「カムイ外伝 スガルの島」も8月28日に小学館より発売される。
映画『カムイ外伝』は、松山ケンイチ演じる忍者カムイが、おきてにがんじがらめにされた忍びの世界に閉口してそこから抜け出すところから始まる。かつての仲間、イーキン・チェン演じる大頭や芦名星演じるミクモは、そんな彼を裏切り者とみなし、執拗(しつよう)にその後を追う。ある日、小林薫演じる漁師の半兵衛を助けたことでカムイはその家族に歓迎されるがそこで漁師の妻として出会ったのは小雪演じる、カムイと同じ抜け忍のスガルだった。
映画『カムイ外伝』は9月19日より全国公開