「心が満たされていない」女性は10人に2人！心が空っぽなときすることは？
8月下旬都内にて、是枝裕和監督最新作『空気人形』の女性限定モニター試写会で、実施したアンケートによると、心が満たされていないと感じている女性の割合が10人に2人という結果が飛び出した。
本作は、心を持ってしまった“空気人形”が、人間関係におっくうで空気人形と暮らす独身男、失恋の痛みを持つ青年、人生に虚無感を抱く老人などいわゆるどこか空っぽな人々と出会い、成長していくラブ・ファンタジー。映画『誰も知らない』『歩いても 歩いても』などで知られる是枝裕和監督の最新作で、本年度カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」に出品し、高い評価を得たことでも話題になった。
アンケートによると、心が満たされているかという問いに「はい」と答える女性が56％、「いいえ」が23％、「どちらでもない」が21％で、心が満たされていないと感じる女性は、10人に2人という結果が出た。理由には「思い通りに物事が進まない」「悩みが尽きない」「わたしを満たしてくれるものがあるのか、わからない」「日によって変わる」などといった声が返ってきた。また「映画を観る前は『はい』だったけど、映画を観た後は『いいえ』になった」という回答もあり、本作を観て本当の意味で満たされていないのではと考える人もいたようだ。
心が空っぽになってしまったときの対処はどのようにしているのか、という問いに一番多く寄せられた答えは「ただボーっとする」。あえて何もせず、時間が解決するのを待つ人が多いようだ。ほかにも「歌を歌う」「本を読んだり、映画を観る」「おなかを満たす」という答えが返ってきた。
本作では、ほかにも心が空っぽな人間たちが登場する。その中で、一番共感するキャラクターについて聞いてみたところ、余貴美子演じる老いに逆らう受付嬢・佳子と答える人が大多数を占めた。理由には「アラサーになって、仕事だけでなく日常でも自分より年下の女性を意識してしまうことが増えた」「年を重ねるごとに、老いに対する悩みがあるんだろうなと思った」「年を取ることは自分でどうすることもできず、それでも生きていかないといけない切なさに共感した」など、女性ならではのコメントが多く寄せられた。
ほかには、ARATAふんする純一に恋心を抱く主人公の空気人形に共感する人も多く「恋する切なさに共感！」「自分と似ている」という声もあげられた。その空気人形を見事演じ切ったのは、山下敦弘監督の映画『リンダ リンダ リンダ』などで日本でも知られる韓国の演技派女優ペ・ドゥナだ。彼女の演技については「彼女にしかできない役！」「昔からファンだけど、今回さらに好きになった」など大絶賛の声が多かった。今年で30歳を迎えるとは思えないかわいらしさと、圧巻の演技でその実力を見せつけたペ・ドゥナに注目してほしい。
映画『空気人形』は9月26日よりシネマライズ、新宿バルト9ほかにて全国公開