テリー・ギリアム監督、トム・クルーズのラブコールを却下していた!
ハリウッドでトム・クルーズと組みたくない監督などいるわけがない……はずなのだが、テリー・ギリアム監督にとって、配役は大物であることよりも大切なものがあるようだ。ギリアム監督は、友人であった故ヒース・レジャーと2008年に映画『ジ・イマジナリア・オブ・ドクター・パルナッサス』(原題)を撮影中だったが、主人公ティムを演じていたヒースが急逝。その後、トムが代役に意欲を見せたが、ギリアム監督はトムがヒースと友人関係になかったことを理由に「ノー」の返答をしたそう。ギリアム監督は雑誌「トータル」の中で、「トムなのか彼のエージェントなのかわからないが、興味があったみたいだ。僕としてはヒースの良き友人であった俳優にしか興味がなかった。この映画は家族のような親密なものにしておきたかった」と語っている。結局、ギリアム監督はコリン・ファレル、ジョニー・デップ、ジュード・ロウの3人を起用して、それぞれに夢の世界のティムを演じさせることに。それでもいくつかのシーンはヒースなしでは成立せず、ギリアム監督は「まるで、ヒースがこの映画を監督しているみたいだった。彼から、できることできないことを指図されているみたいにね! 彼にはある意味、共同監督として名を連ねてほしいくらいだ」と語っている。