『20世紀少年<最終章>』が3週連続首位キープ!連休に向けて新作5作がトップ10に!-9月14日版
映画週末興行成績
今週は3週連続でトップをキープする映画『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』の勢いが止まらない結果となった。公開16日間で早くも興収27億円を突破し、映画『20世紀少年』の興収39.5億円越えも視野に。さらに今週は来たる5連休に向けて話題作が続々と公開され、トップテンには新たに5作品がランクインしている。
第2位には、映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』が初登場。先日、ディズニーの買収が発表されたマーベルコミックの人気シリーズ「X-MEN」の人気キャラクター、ウルヴァリンの誕生秘話を描くアクション超大作。前作の映画『X-MEN:ファイナル ディシジョン』に続くトップ獲得を期待されたが、今回は『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』の壁に一歩及ばなかった。しかし、主演のヒュー・ジャックマンの来日PRも功を奏し、首位奪還に向けて好位置でのスタートを切ったと言えるだろう。
そして第4位には全国272館で公開された映画『火天の城』がランクイン。山本兼一の同名歴史小説が原作で、織田信長が命じた安土城築城に命を懸けて挑む宮大工・岡部又右衛門の半生を描いている。ヒットを記録した映画『劔岳 点の記』の勢いをうまく引き継ぎながら、50~60歳代の時代劇ファンを中心に集客し、初日2日間で動員11万1,861人、興収1億2,895万700円を記録した。続く第5位には全国242スクリーンで公開された松本人志監督の映画『しんぼる』がランクイン。映画『大日本人』に続き、2年ぶりのメガホンとなる本作は、松本監督も積極的に宣伝活動に従事したかいもあってか、初日2日間の成績は動員7万3,207人、興収1億330万2,700円とまずまずのスタートとなった。
第7位は黒澤明監督の名作映画『羅生門』の原作となった芥川龍之介の短編「藪の中」に登場する盗賊・多襄丸を主人公にしたオリジナルストーリー、小栗旬主演の映画『TAJOMARU』が、そして第9位は俳優の岸谷五朗がメガホンをとり、上野樹里と木村佳乃が主演を務める逃亡劇映画『キラー・ヴァージンロード』がランクイン。全国156スクリーンで公開された本作は初日2日間で動員3万2,322人、興収4,393万8,300円を記録している。
そのほかの順位には、映画『BALLAD 名もなき恋のうた』『サブウェイ123 激突』『ハリー・ポッターと謎のプリンス』『サマーウォーズ』の各作品が、それぞれランクを下げながらもベストテン圏内にとどまった形となった。次週は松山ケンイチ主演の映画『カムイ外伝』が上位にどこまで食い込むかに注目が集まるほか、映画『ココ・アヴァン・シャネル』『マーシャル博士の恐竜ランド』『男と女の不都合な真実』などが公開を控えている。(取材・文:壬生智裕)(ランキングなどは興行通信社調べ)