箱根駅伝を描く本格的映画が完成!小出恵介、林遣都、過酷な練習に耐えた日々語る
29日、有楽町の丸の内ピカデリーで映画『風が強く吹いている』の完成披露試写会が行われ、出演者の小出恵介、林遣都、ダンテ・カーヴァー、大森寿美男監督ほか総勢10名が登壇し、舞台あいさつを行った。
黒地に白い文字で「寛政大学」とプリントされたおそろいのユニフォームを着た壇上のキャストたちは、一般に映画をお披露目するという晴れの日を迎えて、非常にすがすがしい表情だった。小出の「過酷な現場だったが妥協しなかった。その結晶が映像に残っていると思う」という言葉が代表するとおり、撮影に入る前に厳しいトレーニングを積み重ねてきた達成感が言動や表情にもみなぎっていたようだ。そんなキャストたちを頼もしそうに見ていた大森監督は「この映画を作るために、われわれスタッフもキャストも、超えなければいけないハードルが本当に高かった。今日、この日を迎えられたことが、われわれにとっても、箱根駅伝に出場できたような奇跡に思えてきます」と映画が完成した喜びに浸っていた。
大規模な箱根駅伝を映画で再現しようという本作の試みに対して、小出は「(箱根駅伝は)ちゃんと練習しないと立てない場所だと思うんです。みんなちゃんと練習をしたからこそ、たすきの重みが出たし、走りの喜びが感じられました」と話すと、林も「本当に失礼な話なんですが、最初は、長距離ランナーのフォームを見て、ちょっと真似すればできるんじゃないかと思っていました。でも練習をやってみるとなかなかできなくて。自分のフォームを見ると本当にひどかった。それからはただ練習あるのみでした」と大変だった撮影を振り返っていた。そして舞台あいさつの最後に、スタッフ・キャストによる足跡で描かれた富士山の横断幕が登場し、そこに小出が大きな文字で「絆」と力強く書くと、会場からは大きな拍手が沸き起こり、スタッフとキャストの苦労をねぎらっていた。
本作は、直木賞作家、三浦しをんの同名小説を映像化した青春映画。欠点だらけの普通の若者たちが、学生長距離界最大の華である箱根駅伝の出場を目指して、自らの限界に挑んでいく。そんな彼らの勇気と希望に胸が熱くなること必至だ。
映画『風が強く吹いている』は10月31日より全国公開予定