次にブレイクするのはこの人!キウェテル・イジョフォーって?
ローランド・エメリッヒ監督の映画『2012』で、地球滅亡の予兆をいち早く察知する地質学者を演じるキウェテル・イジョフォーが、撮影の舞台裏や役者としてのポリシーを語ってくれた。
本作の見どころといえば、最新VFXが描き出す天変地異の数々。「事前に監督からは『こんなシーンになるよ』って説明されていたけど、実際に完成した映像を観て、スケールの大きさと迫力に驚いた。僕の想像をはるかに越えるものばかりなんだ」と出演したイジョフォー本人がうなるほど、どのシーンもディザスター映画の歴史を塗り替えるものばかりだ。グリーンスクリーンを背に、何もないセットで演技する場面も多かったが、「その点は難しくなかった」と振り返るイジョフォー。13歳から演技の勉強を始め、「舞台では2本の木だけで、そこが森であるかのように演じなければいけないからね」と舞台で鍛えられた経験が、本作に生かされたと語った。
映画の中では、いち早く地球のピンチを知るがゆえに、葛藤(かっとう)しながら、さまざまな決断を迫られる役どころ。そこで役者人生における一大決心を尋ねてみると「僕自身は本能に従うタイプ。もちろん、いろんな意思決定はしてきたけど、考え込むよりも、自分の勘を信じるんだ」とのこと。出演作を選ぶ基準は、脚本の内容程度で「あとは僕の演技が、観客にどんなものを残せるかを考えるだけだね」とそのポリシーは真っすぐだ。
「映像はもちろん、人間の希望や恐怖、倫理や良心といったテーマを問いかけるヒューマンドラマが素晴らしいんだ」と本作の魅力を語るイジョフォーは今や、デンゼル・ワシントンやジェイミー・フォックス、さらに本作で大統領を演じるダニー・グローヴァーらに続く黒人俳優のスター候補として、ブレイク必至だ。映画『2012』でも大活躍するイジョフォーの熱演に注目したい。
映画『2012』は11月21日より丸の内ルーブルほかにて全国公開