リチャード・ギア主演でフランク・キャプラ映画をゲイリー・マーシャル監督がリメイク
大ヒット映画『プリティ・ウーマン』『プリティ・ブライド』でコンビを組んだゲイリー・マーシャル監督とリチャード・ギアが、3度目のコンビを組みリメイク映画を製作することが明らかになった。プロダクション・ウィークリー誌のTwitter版が伝えたところによると、ゲイリー監督が1930年代のアメリカを代表する監督であるフランク・キャプラの映画『愛の立候補宣言』をリメイクし、主演をリチャードとアネット・ベニングが務めるとのこと。同作は、ピュリッツァー賞を受賞したハワード・リンゼイとラッセル・クローズの戯曲が原作で、大統領選に立候補した理想主義者の男が彼を支える妻と野心家の愛人の間で揺れる政治風刺映画で、オリジナルではスペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンが夫婦役を、アンジェラ・ランズベリーが愛人を演じた。リチャードとアネットは夫婦を演じ、脚本は『ザ・コンテンダー』のロッド・ルーリーが手掛ける。
名作映画『或る夜の出来事』『オペラハット』『我が家の楽園』でアカデミー賞監督賞を3回獲得しているフランク・キャプラ監督だが、アメリカが大恐慌の時代から復活を遂げた黄金時代には忘れ去られ、今回リメイクされる『愛の立候補宣言』も興行的に惨敗した作品である。暗い世相の中で楽天主義・アメリカンドリーム・ユーモア・ヒューマニズムをふんだんに取り入れたフランク・キャプラ監督の作品は、現在の経済危機に苦しむアメリカの観客の心も掴むかもしれない。