松本人志「子どもができて、未来を明るくしたいという気持ちが出てしまった」-釜山国際映画祭
長編監督デビュー作『大日本人』に続き、『しんぼる』が釜山国際映画祭(PIFF)に招待された松本人志。その記者会見は、おめでたい話題から幕を開けた。松本のプロフィール紹介の最後に、「赤ちゃんが誕生されたばかりなのに、釜山にお越しくださり光栄です」と彼が父親になったことをPIFFスタッフが暴露。映画祭側の報告に、松本はただ照れ笑いを浮かべるばかりだった。
また、「『しんぼる』は言葉の問題からくる“笑いの壁”を排した、無声映画のような味わいですね」といった記者の感想や観客とのティーチインから、松本は現地での手応えを感じた様子。「海外の人に観てもらうため、意識して言葉を省きました。僕に興味を持ってもらい、日本にも興味を持ってもらえたら、未来はどんどん開けていくなと。(内容についても)子どもができて、未来を明るくしたいという気持ちが出てしまったような気がします」と、私生活での大きな変化が、映画づくりに影響を与えたことを明かした。
一方、「あまり真剣に受け止めないでください」と前置きしつつ、「いったい過去に何をしてきた人なんでしょう?」と、コワモテ風な松本のバックグラウンドに関するユニークな質問も登場。「日本のコメディアンはもともと、演じていなければマフィアっぽいんです」と松本が答えると、すかさず司会者が記者席にいた吉本のコワモテ芸人仲間(?)、木村祐一を紹介する一幕もあった。(取材・文:柴田メグミ/Megumi Shibata)