無人島に流された23人でただ一人の女!木村多江が主演で桐野夏生原作の「東京島」映画化
直木賞作家桐野夏生原作の「東京島」が、映画『ぐるりのこと。』で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞した木村多江主演で映画化されることがわかった。
本作は、平凡な40代主婦が特殊な環境に置かれることで、新たな自分へと変ぼうを遂げていく物語。木村が演じるのは、無人島に流された23人の中で唯一の女、清子。助けの船も来ない“東京島”を舞台に、人間の極限状態と情念を力強く活写していく。原作は2008年に谷崎潤一郎賞を受賞した話題の小説で、平凡な主婦であった清子が、苦境の中で直感を頼りに行動を起こす姿は30代以上の女性を中心に熱い支持を得た。
過激な性描写や人間のドロドロした内面を描くのが得意な桐野作品のテイストをどこまで描いているか見ものだが、木村にとってはまさに体当たりの演技になることは必至だろう。撮影は10月11日にクランクイン。スタッフ・キャスト総勢120名、鹿児島県沖永良部島および徳之島にて約40日間に及ぶ合宿状態の過酷な撮影が行われているとのこと。監督は映画『忘れられぬ人々』『殺しのはらわた』などの異色作品で人気を集める篠崎誠。そのほか福士誠治、柄本佑、木村了、鶴見辰吾らが脇を固める。日本が誇る演技派女優木村の新たなヒロイン像に注目したい。
映画『東京島』は2010年公開