ロックが規制されていた時代…海賊ラジオ局を描いた映画!カリスマDJ役フィリップ・シーモア・ホフマンにインタビュー!
映画『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督による、実在した海賊ラジオ局を描いた新作映画『パイレーツ・ロック』でDJのザ・カウントを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンに話を聞いた。
本作は、1966年のイギリスを舞台に、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局と、ロックを規制しようとする政府の攻防を描いた作品。「ザ・カウントは自分が史上最高のDJだと思っているんだ。僕は違うんじゃないかなって思うけれど、とにかく彼は心からそう信じているのさ」と演じるザ・カウントを客観的に評するホフマン。「それにザ・カウントは愉快に過ごすのが好きなんだ。彼はビッグなハートの持ち主だと思うね。彼はロック音楽、ロックン・ロールこそが世の中を変える薬だと実際に心から信じている」と続ける。
映画『カポーティ』では文豪トールマン・カポーティを演じ、アカデミー賞主演男優賞に輝いたホフマン。本作でもその名優ぶりは発揮され、本物のラジオDJと見まがうほどの成り切りぶりを見せている。「DJブースの仕切り方について、直前に短期集中レッスンを受けたけれど、結局のところ撮影が始まると、自分なりにでっち上げてしまったんだ」と笑う。しかしそのでっち上げ演技プランも「好きなときに音楽を聴く権利を持っているということ、それがみんなの人生を変え、みんなを幸せにするという純粋な情熱」という本作のテーマを十分に理解していたからできたこと。
自分が思うように役柄に入り込み、そして作品のテーマを明確に演じることができたのは、やはり撮影現場のすばらしい雰囲気があったからだ。「この映画の俳優たちはみんな本当に素晴らしい仲間たちだった。愉快で、本当に面白くて頭の切れるやつらさ!」とまずは共演者を絶賛。さらに「リチャード監督がグループをまとめていたんだ。見事なまとめぶりだよ」とリチャード監督のリーダーとしての資質も評価するなど、ホフマンにとって最高の出演作になったようだ。
映画『パイレーツ・ロック』はTOHOシネマズ六本木ヒルズ、みゆき座ほかにて全国公開