ヒラリー・スワンクが、女性として初めて大西洋単独横断飛行したパイロットについて語る
2度のオスカーに輝いたヒラリー・スワンクが新作映画『Amelia』(原題)について語ってくれた。本作は女性として初めて大西洋単独横断飛行を成し遂げたアメリア・イアハート(ヒラリー)の伝記映画。監督は映画『モンスーン・ウェディング』『その名にちなんで』などで知られる女性監督ミーラー・ナーイル。
撮影前に飛行訓練を受けたというヒラリーは「子どものころに物事を初めて学んだ体験を思い出させてくれたわ。初めて自転車に乗ったり、初めて一人で本を読むことができたときの高揚感をね。飛行訓練は危険との隣り合わせだけど、冒険している気分があって、そういう点がアメリアも好きだったと思うの。わたしもいつの日かパイロットの資格を取ってみたいわ」とかなり刺激的な体験だったようだ。また「彼女は誰にも謝ることをせず、自分の人生を生きたいがままに、生きたのよ。それを実行するのは現在でも難しいのに、それを彼女は1920年代にやっていたの。学ぶべきものはたくさんあったわ!」とアメリアの生き方に感銘を受けていた。
自由奔放に生きたアメリアには、ジョージ・プットナムと結婚しながらも、ジーン・ヴィダルという愛人がいた。アメリアはジョージに対して「わたしやり方に従うなら、あなたと結婚してもいいわ」と伝え、浮気もオープンだった。このアメリアの価値観についてヒラリーは「今回のケースは極端な例だけど、パートナーに対して自分の感情や欲望、必要なことを告げられたら素晴らしい関係が築けると思うわ。単純にアメリアは、すべてを正直に告げて生きる道を選択しただけなの。そしてその決断が、ジョージとの関係をよりよくする方法でもあったのね」とアメリアの生き方を肯定する。どことなく実物のアメリア似ているヒラリー。力強い女性として生きたアメリアで3度目のオスカー受賞なるか?(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)