アビゲイル・ブレスリンのヘレン・ケラー抜てき 障害のある俳優たちが非難
ブロードウェイで初めてリバイバル上演される舞台「奇跡の人」で、ヘレン・ケラーを演じることが発表されたアビゲイル・ブレスリンだが、このキャスティングに非難の声が上がっている。
障害のある俳優の団体「アライアンス・フォー・インクルージョン・イン・ザ・アーツ」のシャロン・ジェンセンは、ヘレン役は五体満足のアビゲイルではなく、実際に耳が聞こえなかったり、目が見えない女優のほうが経験を演技に生かすことができるとコメント。これに対し、プロデューサーのデヴィッド・リッチェンソールは、300万ドル(約2億7,000万円)という制作費の舞台の成功は、有名女優を主役に起用することにかかっていると答えている。
「今のご時世、いい舞台になるだろうとの可能性だけでリバイバル上演に観客を動員できるとの考えは甘すぎる」とデヴィッドはニューヨーク・タイムズ紙にコメント。ただ、アビゲイルの代役として目の見えない、または耳の聞こえない女優を起用する可能性はあると付け加えた。舞台「奇跡の人」はオリジナル版の上演50周年記念にあたる3月3日から上演が開始される予定。