91歳、木村威夫監督、舞台あいさつにつえを忘れる元気ぶり!「来年夏に新作撮る」宣言!!
21日、新宿シネマートで映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』の初日舞台あいさつが開催され、木村威夫監督、主演の原田芳雄、川津祐介、松原智恵子、野呂圭介、あがた森魚、協力プロデューサーの林海象が登壇した。
木村監督は1918年生まれで、現在91歳。1941年に日活入社後、美術監督として、鈴木清順監督の映画『けんかえれじい』、故伊丹十三監督の映画『タンポポ』など240本を超える作品に参加した日本映画界の重鎮的存在。自身も数本の短編作品を監督し、2008年には初の劇場長編映画『夢のまにまに』を完成させ、本作は長編監督2作目にあたる。
しっかりとした足取りで登壇した木村監督は、客席を見渡しながら「とにかくご覧くださって、ありがたい気持ち」とあいさつ。「初日を迎えて監督も興奮状態。今日は(普段使っている)つえを忘れてきたほど」という原田の言葉通り、とても91歳とは思えない元気ぶりをアピールしていた。
一方、日活時代の木村監督と幾度となく仕事をしている松原は「当時から不思議な世界を作り出してくれる(美術)監督さんだった。ぜひ今後も映画を作ってください」とエールを送り、それに応える形で「来年夏に、やるつもりです」と新作の撮影を宣言する木村監督だった。
『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』は老人ホームに暮らす植物学者(原田)が長年探し求めていた不老不死の花「黄金花」を見つけたがために、それまで封印してきた人生の記憶と向き合うことになるという幻想的なヒューマンドラマ。
映画『黄金花 秘すれば花、死すれば蝶』はシネマート新宿、銀座シネパトスで公開中