盲人が撮った写真展開催!盲目の少女と少年のラブストーリー『ライズアップ』公開記念
正統派美少女女優として人気の山下リオが、盲目の少女を熱演する映画『RISE UP ライズアップ』の公開を記念して、「カメラピープルストア monogram(モノグラム)」にて盲人写真展が開催されている。
本作は、パラグライダーに熱中する高校生の航(林遣都)とひき逃げ事故によって失明し、いまだにそのショックから立ち直れていないルイ(山下)との出会いを通して、それぞれが成長していく姿を描く青春ストーリー。事故以来、趣味であったカメラや写真などすべてをあきらめ、心を閉ざしていたルイ。しかし航や周りの人々の優しさに支えられ、わずかに感じる光や風の流れ、においなどを頼りに再びカメラを手にし、シャッターを切っていく。
本作で重要なキーワードとなるのが、盲目のルイが撮る写真。本作で描かれる盲目のルイとカメラのかかわりを通し、視覚障害を持つ方がどのように撮影し、写真を見るのか。その背景や状況を広く紹介したいという思いから、今回の写真展が開催された。展示されているのは、視覚障害を持つ方々が日常のさまざまな瞬間を撮影した写真。劇中のルイ同様に、音やにおいで被写体を感知しシャッターを押すのだという。写真を立体コピーに起こし、視覚障害者が触れて感じる写真の見方を実際に体験できる展示も用意されている。
ディレクションを担当したのは、本作のスチール撮影を担当し、視覚障害者と写真についてのさまざまなアドバイスを行う写真家、服部貴康氏。「写真は目だけで見るものではないという意味がわかった」「目が見えなくても心の中に見える世界があるのだと強く思った」など来場者からの反響も上々だ。盲人写真展の開催は15日まで。詳しくはオフィシャルサイトへ。
映画『RISE UP ライズアップ』は11月21日より全国公開