「ビバリーヒルズ高校白書」のブランドン、母国カナダの麻薬事件を映画化
放送終了から9年経った現在も日本で高い人気を誇り、若い世代にはなだぎ武と友近によるパロディコントで知られる海外ドラマ「ビバリーヒルズ高校白書」。同テレビシリーズで、ミネソタからビバリーヒルズへ引っ越してきた双子の兄妹のブランドンを演じたジェイソン・プリーストリーが、監督の仕事を再開することが発表された。
ジェイソンは、これまで自身が出演していたテレビシリーズ「ビバリーヒルズ高校白書」をはじめ、「キス・トゥモロー・グッドバイ/明日に別れの接吻を」などテレビ映画を中心に監督業をこなしてきたが、劇場長編映画を監督するのは1999年のドキュメンタリー映画『ベアネイキッド・イン・アメリカ』(原題)以来のことだ。ジェイソンが監督するのは、ローリング・ストーン誌に掲載された記事「デス・オブ・ア・フリーライダー」(原題)を基に映画化する青春ドラマだ。記事には、ジェイソンの母国であるカナダ生まれの22歳のマウンテンバイカーが、大金を稼ぐために国境越えの麻薬密輸を行い、今年の2月に逮捕されたが、その数日後に収監されていたワシントン州スポケーンの刑務所で自殺したことが書かれている。22歳の少年は、裁判で証言することが決まっており、誰かに強制されて密輸を行っていたのか、本当に自殺だったのかなど多くの謎を残したままの死亡であった。「ビバリーヒルズ高校白書」出演時から、ティーンの問題に関心を持ち取り上げてきたジェイソンにとって、この少年の事件は同じカナダ出身ということで人ごととは思えない衝撃的な事件だったのだろう。映画は、チャド・オークスとマイケル・フリスレヴがプロデュースし、撮影は2010年末から開始される予定だ。