初登場『2012』が『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のV4阻止!-11月24日版
映画週末興行成績
3週連続で首位を記録し、V4でのラストランが期待された映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』だが、同じソニー・ピクチャーズ配給の映画『2012』に首位を譲り、今週は2位という結果になった。しかし順位こそワンランクダウンとなったが、前週比94%の成績と、依然として好調をキープ。27日のラストランに向けて、まだまだ注目を集めそうだ。
今週、初登場1位を獲得した映画『2012』は全国613スクリーンでの公開。土日2日間の成績は動員45万9,768人、興収5億7,365万9,750円という成績。20日の前夜祭と祝日の23日を含めた4日間の累計成績は8億7,804万3,500円だった。20代男女を中心とした客層で、カップルやファミリーなども巻き込んだ展開の、幸先いいスタートを切った。これからの正月興行に向けて、息の長い集客が期待できそうだ。
3位の映画『Disney'sクリスマス・キャロル』、4位の映画『なくもんか』はそれぞれワンランクずつダウン。そして初登場5位はクエンティン・タランティーノ監督、ブラッド・ピット主演の映画『イングロリアス・バスターズ』。ブラピ、タランティーノ監督らの来日や、つまらなかった場合に入場料を返金するキャンペーンなどで注目を集めただけに、上位争いが期待されたが、少し寂しい結果となった。しかし作品の評判は上々で、これからの巻き返しに期待だ。
6位は広末涼子主演の映画『ゼロの焦点』が2ランクダウン。そして7位の渡辺謙主演の映画『沈まぬ太陽』が興収20億超え、8位の井上真央主演の映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』が動員150万人を突破するなど、両作とも公開5週目にして息の長い興行を展開している。9位には人気アニメシリーズの映画化作品『劇場版 マクロスF(フロンティア)虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~』が初登場ランクイン。全国30スクリーンと公開規模はそれほど大きくないものの、アベレージの高い興行となった。テレビシリーズを見続けてきたオールドファン、新シリーズで初めて知った10代、20代のファンなど、新旧ファンを取り込んだのはもちろんのこと、CDやライブなどの音楽を通じて女性ファンを獲得したことなどもあり、幅広い層に支持されたことがベストテン入りの要因か。10位は映画『映画 フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』、長澤まさみ主演の映画『曲がれ!スプーン』は11位の圏外スタートとなった。
今週末は『ニュームーン/トワイライト・サーガ』『理想の彼氏』『東のエデン 劇場版 I The King of Eden』が公開予定だ。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)