『ゴールデンスランバー』ビハインドストーリーの配信開始!中村義洋監督が裏ネタを明かす!!
映画『ゴールデンスランバー』の公開に先立ち、携帯、PCなどを通して視聴できる本格ドラマ「ゴールデンスランバー ビハインドストーリー 首相暗殺事件、その視聴者」が配信され、両作品の監督を務めた中村義洋に話を聞いた。
話題の映画『ゴールデンスランバー』は巨大な力によって身に覚えのない首相暗殺事件の犯人に仕立て上げられた主人公・青柳(堺雅人)が2日間にわたり、仙台市内を逃げ続ける大逃亡劇。本作のビハインドストーリーは全5話で構成され、舞台は同市内の病院の1室。そこに入院している田中(波岡一喜)と保土ヶ谷(柄本明)ら4人の患者が、大通りで起きた首相凱旋(がいせん)パレードとその後、ぼっ発する首相暗殺事件をテレビのニュースで観ているという設定だ。
迫力とスピード感たっぷりの本編とは正反対に、ビハインドストーリーは5話ともに病室内を舞台に数人のキャラクターのみで、ゆるーい雰囲気の中物語が進んでいく。「世間では大変なことが起きているんだけど、観ている人にとっては、それどころではない自分たちの事情ってあるじゃないですか。入院患者にとっては病室内の人間関係の方が世間の大事件よりも大切だったりする。それを表現したかったんです」と中村監督はビハインドストーリーを作った理由を明かした。
ビハインドストーリーは本編でキーとなる、仙台の定禅寺通りでの首相の凱旋パレードのシーンとつながっているのもポイントだ。本編の撮影で一番緊張した撮影だったという中村監督は、「予定どおりの日時に大通りを封鎖できるか、そこに何人のエキストラを集められるか。賭けでしたね」と振り返るが、結果は予想以上の人々が集まり、ダイナミックなシーンを撮ることに成功。そのシーンはビハインドストーリーでも、病室のテレビ画面を通じて観ることができる。
また、柄本演じる保土ヶ谷の行動には本編につながる重要なカギが隠されている。「保土ヶ谷がいないシーンがちょこっとあって、その間に何かやっているんです。その辺に注目してもらうと面白いと思いますよ」と中村監督が言うように、本作は携帯やPCと映画を合体させた、メディアミックスの新しい試み。本編を観る前にビハインドストーリーをチェックしておけば、映画をより一層楽しめるに違いない。
「ゴールデンスランバー ビハインドストーリー 首相暗殺事件、その視聴者」はLISMO Channelにて第1話のみ12月21日より先行配信。第2話以降は2010年1月4日より配信