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お笑い界に信奉者多数!伝説のコメディー番組モンティ・パイソンの魅力とは?

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絶大な人気を誇るモンティ・パイソン
絶大な人気を誇るモンティ・パイソン - (C)2006 Python(Monty)Pictures Limited.All Rights Reserved.

 イギリスBBCで1969年から1973年に放送されていた伝説のコメディー番組「空飛ぶモンティ・パイソン」の放送から40周年を記念したDVDが発売されるなど、スーパー・コメディー・チーム、モンティ・パイソン(以下パイソンズ)に再びスポットが当たる今、彼らの魅力に迫ってみよう。その影響力はお笑い界に留まらず、映画やアートの世界にも波及し、解散後は各メンバーが幅広いジャンルで活躍する点も含め、「コメディー界のビートルズ」の異名を持つほど。日本にも関根勤をはじめ、パイソンズをリスペクトするお笑い芸人が多数存在する。

 そのパイソンズの魅力としてまず挙げられるのが、シュール過ぎる笑いのツボ。例えば「フィッシュ・スラッピング・ダンス」と題されたコントでは、男が手にした2匹の魚で相手のほおをペシペシ殴り、怒ったもう一人の男が大きな魚で殴り倒す……そこにどんな意味が? これでオチてるの? と考える前に思わずプッと吹き出してしまうのが、パイソンズの不思議な魅力だ。

 人種差別や宗教問題といったタブーをものともせず、笑いを追及するスタンスもまた、根強い人気の秘密。視聴者の方がヒヤヒヤしてしまう、限界ギリギリ(ときにはギリギリアウト)な毒っぽい笑いは、何かと規制の多い現代だからこそ、より一層引きつけられる魅力がある。また放送当時に激化していた北アイルランド紛争をネタにするなど、社会問題を鋭くナナメ切りする点もパイソンズの特徴だ。王室や政治家をちゃかしたり、過度な動物愛護を皮肉ったりと、笑いを通して権力やモラルに疑問を投げ掛けることも忘れない。シュールでブラック、知的でおバカ。その絶妙なブレンドこそ、パイソンズが世界中で愛される理由なのだ。

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 そんなパイソンズの出世頭といえるのが、メンバー唯一のアメリカ人であるテリー・ギリアム。当初はアニメーターとして参加し、その後「頭にテンが刺さった男」などシュールな役どころをバカバカしく演じた彼は、番組で培ったビジュアルセンスを武器に、数多くの傑作ファンタジー映画を生み出し、その集大成として最新映画『Dr.パルナサスの鏡』を完成させた。撮影中に主演のヒース・レジャーが急死するという悲劇が起こるも、ジョニー・デップらが代役として出演した今作は、あふれんばかりのイマジネーションが幻想的な一作で、随所に散りばめられたシュールな笑いのエッセンスには、パイソンズのDNAがしっかりと宿っている。鬼才ギリアム監督の原点として、ぜひ映画ファンにも「空飛ぶモンティ・パイソン」の世界に触れてほしい。

DVD「空飛ぶモンティ・パイソン 40thアニバーサリーBOX <完全限定生産>」はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントより発売中(税込み:31,290円)

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