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メグ・ライアン、殺害された女優の遺稿コメディーで復活か

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シェリル・ハインズ監督
シェリル・ハインズ監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 2006年にニューヨークの自宅アパートで殺害された女優エイドリアン・シェリーさんが執筆した脚本をメグ・ライアン主演で映画化したシェリル・ハインズ監督に話を聞いた。人気テレビ番組に出演する女優であるシェリルが初監督した映画『Serious Moonlight』(原題)は、妻(メグ)が浮気をした夫(ティモシー・ハットン)に仕返しをしている最中に、自宅に強盗が侵入してくるドタバタ・コメディー。

 「2回ほどエイドリアンの脚本を読んで気に入った上、プロデューサーでありエイドリアンの夫でもあるアンディ・オストロイから、彼女の書いた脚本のトーンを心底理解している人物にしか監督を依頼することはできないと言われて」と以前、映画『ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた』でエイドリアンさんと共演したことで、信頼を得たシェリルが大抜てきされたという。

 監督初チャレンジに苦労は付き物。しかしシェリル監督は「セットで問題が起きても、あえて問題という言葉を使わずに、チャレンジと言い換えて撮影したの(笑)。例えば、花屋が時間通りに花を配達してくれなかったり、大道具の人がセットの物をそのまま家に持ち帰ってしまったりとかね(笑)」と楽しそうに語る。「女優のときは、トレーラーの中で待っていればよかったから、そういった問題が起きたとしても気が付かなかった。だから監督として経験した困難は、あえて問題と思わず受け止めるようにしたのよ」とポジティブだ。撮影中は監督なんか二度とやるものかと思ったそうだが、今ではまた挑戦してみたいと考えるようになった。

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 本作で浮気された妻を演じたメグについては「観客は、彼女のことを応援してみたくなるでしょうね。この役のメグは面白くてチャーミングではあるけれど、ダメージを受けた女性でもあるの。彼女はそういう部分をうまく演じ分けてくれたわ」とロマコメ女王の復活を予感させるコメントをくれた。

 ほとんど笑顔のままで話すシェリル監督の姿は印象的で、インタビュー中は彼女の笑い声が部屋中に響いていた。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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