「釣りバカ」22年の歴史に幕!ハマちゃん、スーさん涙、涙のお別れ!ファンから異例のカーテンコール
26日、丸の内ピカデリーで映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』の初日舞台あいさつが行われ、出演者の西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、吹石一恵、塚本高史、松坂慶子、朝原雄三監督が登壇した。1988年の第1作以来、シリーズ全21作、22年に渡って熱狂的なファンを生んだ釣りバカシリーズも今回でいよいよ見納め。西田、三國、浅田らレギュラーメンバーの目にはあふれんばかりの涙が浮かんでおり、最後の別れに名残惜しそうにしていた。
それはシリーズを応援し続けていた観客も同じこと。通常の舞台あいさつではありえないことだが、あいさつが終わって出演者が舞台の袖に下がっても、異例のアンコールの掛け声が誰からともなく起こり、一度は退場した西田、三國、浅田が改めて入場するというひと幕があった。西田が、「映画の舞台あいさつでカーテンコールがあるなんて前代未聞だと思います。みんな愛してるよ!」と叫ぶと、三國も「これからも映画を愛してやってください」と深々とあいさつ。万感の思いが沸き上がり、涙の止まらない三人だった。
この直後に報道陣の取材に応じた西田は、「今日は泣くまいと思ったんですが、お客さんから拍手をもらったら、こみあげてきてしまいましたね。先ほど22年同じ映画を撮り続けるのは大変だったねと三國さんと話したんですが、ステージで三國さんの顔をみたら、感極まりましたね」と異例だったカーテンコールを振り返っていた。そして最後に『釣りバカ』シリーズを振り返った西田は「この作品は、人生は捨てたもんじゃないぞということを伝える役目を持って、この世に誕生したと思います。究極の娯楽です」と語ると、三國も「娯楽という言葉が前に立ちすぎると思いますが、映画の最後に出てくる会長の言葉がこの映画のすべてだと思います。決しておべっかを使うわけではないが、思い切ってああいう台詞を入れられる監督に万歳をしたいです」と監督にねぎらいの言葉をかけていた。
本作は、一流企業の経営者として悩み多き日々を送るスーさんと、趣味の釣りと家庭をこよなく愛する万年ヒラ社員のハマちゃんが織り成す人気シリーズの第20作目にして最終章。今作では、ハマちゃんとスーさんがシリーズ初となる北海道ロケを敢行し、大自然を舞台に二人が大活躍する。
映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』は全国公開中