押井守監督、『アバター』の完成度に衝撃!「10年かけても追いつけない」と完敗宣言でみんなで乾杯!?
25日、池袋テアトルダイヤで映画『アサルトガールズ』公開記念トークショーが開催され、押井守監督、徳間書店の雑誌「COMICリュウ」編集長の大野修一が登場した。
この日は、気心の知れた大野編集長がトークの相手とあって、リラックスムードの押井監督。客席に向かって「クリスマスなので、誰も来てないかなと思ったけど、みんなけっこう寂しいんですね」とジョークをとばすなど、口先もなめらかだった。
そんな監督は、先日、映画『アバター』を観てきたばかりだと切り出すと、「あれは事件だよ。全員に観て欲しい映画だね。こちらがやりたかったことを全部やられちゃった。ハリウッドの物量だけの映画なら悔しくないけど、(監督の)キャメロンは頭がいいよね。あれには10年かけても追いつけない。映画『ターミネーター2』『タイタニック』でやってきたことを踏まえて、カメラまで開発して、今まで積み上げたものが効いているんだよね」と映画『アバター』の魅力を力説。「CGスタッフと一緒に行ったんだけど、すいませんと言うしかない。あれにはすがすがしいくらいに完敗だった。だから後でみんなで乾杯したよ」とダジャレを交えながらの、まさかの敗北宣言だった。
そんな押井監督は「映画『アバター』には久々に燃えたんで、僕ももう少し頑張ろうと思います。キャメロンに勝てるとは言わないけど、僕らにしかできないことをやるしかない。違う戦争ならできるからね」と刺激を受けている様子だった。そしてそんな監督の新作は、舞台版も話題になった映画『鉄人28号』であることが発表された。「ようやくスポンサーが決まったので、来年の春くらいには公開になるんじゃないですかね。映画『アバター』とは真逆で何もない映画ですが、根っこのある映画です」と語る押井監督の新作に期待である。
本作は、世界的に注目されるアニメ界の鬼才、押井守監督が、映画『Avalon アヴァロン』以来約8年ぶりに手掛けた実写長編SF映画。熱核戦争後の砂漠の戦場を舞台に、巨大モンスターの群れを追う三人の女ハンターたちのバトルを描く。黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子と3人の女優を迎えて描き出す独特の映像世界に注目だ。
映画『アサルトガールズ』はテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほかにて公開中