今年最後の国内ランキングは『アバター』がダントツの首位!最後の『釣りバカ』は6位初登場!-12月28日版
映画週末興行成績
ジェームズ・キャメロン監督のこだわりゆえに、長い間、秘密のベールに包まれてきた映画『アバター』が、いよいよ23日の祝日から公開。情報がないゆえに本作のヒットに懐疑的だった人たちもいたが、いざふたを開けてみると、驚異的なメガヒットを記録、貫禄の初登場1位となった。
本作は初日だけでも興収4億円を突破。この日は多くの劇場で実施している水曜日のレディースデイとも重なり、必然的に客単価が安くなる中でのこの成績は特筆すべきものがある。さらに、土日を含めた5日間では13億円を突破している。また、全国831スクリーンのうち、283スクリーンで3D上映を実施。3D版はもちろんのこと、相乗効果で2D版の人気も高まっており、両方を見比べるというリピーターも続出している。そして監督として12年ぶりの来日となったキャメロン監督もしっかりと本作をPR。さらにドラマ仕立ての90秒CMを筆頭に、大量のCMを投下。先鋭的なビジュアルを持つハリウッド超大作であることはもとより、大人が観られる物語世界を持つ作品として、しっかりと認知されたようだ。
2位は映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』が先週と同じ順位を順調にキープ。2010年4月17日には「日本映画史上最短期間」となる後編公開も決定しており、早くも後編に期待する声も多くあがっている。一方、2週連続で1位を独走していた『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』は3位に2ランクダウン。4位『カールじいさんの空飛ぶ家』、5位『仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイドMOVIE大戦2010』がそれぞれワンランクずつダウンしている。
6位には『釣りバカ日誌20 ファイナル』が初登場。22年間続いた人気シリーズもいよいよ本作で見納め。近年は、全国一律の1000円興行ということでも人気を集め、堅実な興行収入をキープ。シリーズ累計で約2,300万人を動員してきた。ファイナルということで、西田敏行、三國連太郎による涙の舞台あいさつも話題になった本作は全国176スクリーンでの公開で、初日2日間の成績は、動員6万6,940人、興収6,692万4,800円となっている。続く7位は映画『2012』、8位『映画 レイトン教授と永遠の歌姫』、9位『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』、10位『THE 4TH KIND フォース・カインド』がそれぞれベストテン圏内をキープ。ジョニー・デップ主演の映画『パブリック・エネミーズ』は11位とベストテン圏外に落ちた。
今年最後のベストテンは洋画の映画『アバター』がトップを飾った。この勢いがどこまで続くのか、新春のベストテンにも注目である。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)