IMALU が離婚問題に一言!子どもから見た両親の離婚とは?
両親の離婚で揺れ動く少女の気持ちをリアルに描いた日仏合作映画『ユキとニナ』に多くの著名人から絶賛の声が集まる中、ヒロインの境遇に共鳴したアーティストのIMALUが、作品についてコメントを寄せている。
フランス人の父と日本人の母を持つ9歳の女の子・ユキの目線で、両親の離婚に直面した子どもの心の揺れを繊細に表現した映画『ユキとニナ』。セリフはすべて役者の即興で作り上げたという本作には、まるでドキュメンタリーのような味わいがあり、「ある人たちが紡ぎだす人生に触れると静かな安らぎに満たされていくのはなぜだろう」と感慨深く語る女優の南果歩をはじめ、「ユキと娘の姿が重なり、いつの間にか私は登場人物の一人になっていました」というフリーアナウンサーの中村江里子など、映画の世界に引き込まれてしまった日本の著名人から、多くの称賛が集まっている。
そんな中、「ほんと大人って。子どものことわかってないよね」と鋭いコメントを寄せたのは、明石家さんまと大竹しのぶの愛娘であり、女優やミュージシャンなどマルチに活躍するIMALU。幼いころに両親の離婚を経験した彼女だけに、複雑な大人の事情に振り回されてしまうヒロインの心情が痛いほど理解できるのだろう。離婚とは、家族がより幸せになるための決断。とはいえ、それによってつらい思いをする子どもたちがいることも事実なのだ。この作品には、父と母から離婚することを知らされたユキが、同じく親が離婚している親友のニナとともに家出を決行し、さまざまな経験を経て成長していく姿が丹念に描かれており、実に感動的だ。
本作は、日本はもとより、ヨーロッパでも高い評価を集めている諏訪敦彦監督が、『イヴォンヌの香り』で知られるフランスの名優イポリット・ジラルドと共同で制作した意欲作。昨年のカンヌ国際映画祭で大絶賛され、今年2月に開催されるベルリン国際映画祭のジェネレーション部門に出品されることでも話題となっている。少女たちのピュアな感性で紡ぎ出す別れと再生の物語は、ベルリンでも大きな反響を呼ぶに違いない。
映画『ユキとニナ』は1月23日より恵比寿ガーデンシネマほかにて全国順次公開