新しい「スパイダーマン」はテイラー・ロートナーが有力?ボツになった「スパイダーマン4」の脚本も明らかに
大ヒット映画『スパイダーマン』のシリーズ4作目にあたる作品が、続編ではなくシリーズを再起動させる新章になることが正式に発表されて以来、ハリウッドは新しいスパイダーマンのキャスティングのうわさでもちきりだが、どうやらテイラー・ロートナーが一歩リードしているようだ。
映画サイトIESBが独占スクープとして伝えたところによると、ソニー・ピクチャーズは、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』の狼男ジェイコブ役で知られるテイラー・ロートナーを新しいスパイダーマンの候補として考えているとのこと。すでに、テイラーは新しい『スパイダーマン』映画のプロデューサーたちとミーティングをしたそうだ。『トワイライト』シリーズでテイラーと共演し、同じく新しいスパイダーマンの候補ではないかとうわさされているロバート・パティンソンは、高校生のピーター・パーカーを演じるには年をとり過ぎていると候補リストには入ってないとのこと。現在17歳のテイラーは高校生役にはぴったりで、そのさわやかな好青年の雰囲気から選ばれたのかもしれない。
また、シリーズを通してメガホンを取ってきたサム・ライミ監督とソニー・ピクチャーズが対立する原因といわれている、ボツとなった幻の『スパイダーマン4』の脚本の内容をニューヨーク・マガジン誌が伝えている。その脚本は、スパイダーマンシリーズ全体を脅かすほどのひどいストーリーで、スパイダーマンことピーター・パーカーは恋人メリー・ジェーン・ワトソンとの関係を終わらせ、新しい女性をみつけて恋に落ちる。ピーターは彼の本当の父親が、(ジョン・マルコヴィッチが演じる予定だった)悪役ヴァルチャーであると驚愕(きょうがく)の事実を知ってしまう。ピーターは、新しい恋人との関係や父親であるヴァルチャーをスパイダーマンとして倒さなければならない問題に悩むという展開で、ヴァルチャーを倒したピーターはスパイダーマンのマスクを脱ぐことを決意するエンディングだったそうだ。原作コミックの設定を一切無視し、新しいスパイダーマンへマスクを引き継ぐ展開の暗いストーリーラインだったにもかかわらず、ソニー・ピクチャーズ側はストーリーラインよりもキャラクター商品化の問題を気にしていたそうだ。その後、伝えられているように有名脚本家たちによる脚本のリライト作業が行われたが、残念ながらライミ監督が納得できるような仕上がりにはならなかった。
新しい『スパイダーマン』映画は、キャストとスタッフを一新して3Dデジタル映画として製作される見込みで、2012年夏の全米公開を予定している。誰が新しいスパイダーマンを演じるにしろ、ファンも納得できるストーリー展開にして欲しいものだ。