アメリカ人にも草食系が増殖中!? 『(500)日のサマー』の脚本家が語る!
現在公開中の映画『(500)日のサマー』について、脚本家のスコット・ノイスタッターとマイケル・H・ウェバーが語ってくれた。本作は、運命の恋を夢見ていた草食系男子トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と自由な恋愛観を持つサマー(ゾーイ・デシャネル)のラブストーリー。
「自分の体験談をまとめた初稿を書き終えたときに、その内容があまりにも個人的だと思って、しばらく棚にしまっておいたんだ(笑)。恥ずかしくて、誰にも見せる気がしなかったし、日記や個人的な告白と思われるのも嫌だったから」とスコット。しかし「実は、自分の体験はより多くの人に共感を持ってもらえるものだと知ってね。完成した映画の試写後には、非常に多くの男性客から、女性にフラれたときの体験談を聞かされたよ」とのこと。
ちなみに脚本の執筆に関しては、「電話やメールでお互いの意見を交換しながらストーリーを構成していったんだ。僕はカリフォルニアに住んでいるし、マイケルはニューヨークにいたからね。一度お互いが脚本の概要を把握すると、それぞれが別々のシーンを執筆する形で進めたんだ」と教えてくれた。
ミュージック・ビデオ出身のマーク・ウェブ監督との仕事について「監督を決める際、僕らはミュージック・ビデオ出身の監督を雇うよう上層部に要求していた。ミュージック・ビデオの監督は、斬新なことに挑戦するし、ほんの数分で素晴らしいストーリーを作り上げることができるからね。それに、音楽が重要な役割を果たす作品だから、それをしっかり理解できる人物でなければいけなかったんだ」とマイケル。二人に日本の草食系男子の話題を振ると「実はアメリカにもそういう男性が増えているんだ。でもその多くはそれを認めないけどね!」との答えが返ってきた。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
映画『(500)日のサマー』は全国公開中