15歳、シアーシャ・ローナン、はにかみながら「初恋はまだなの……」
アリス・シーボルドのベストセラー小説を映画化した映画『ラブリーボーン』で、14歳という若さでその命を奪われるヒロインを体当たりで演じたシアーシャ・ローナンが、自身の初恋や学業と女優業の両立について語ってくれた。
見つめていると吸い込まれそうな美しいブルーの瞳を持つシアーシャは現在15歳。13歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた実力派だけに、現在ハリウッドでも引っ張りだこの注目の若手女優。14歳で何者かの手にかかり、その短い生涯を閉じる少女という気のめいるような役を、何ともかれんで愛くるしく演じているシアーシャ。撮影の際、ピーター・ジャクソン監督からアドバイスはなかったのかと尋ねると、「だって彼は俳優じゃないんだもの!」ときっぱり。だが「自分を信頼してこんな大役を任せてくれた監督には本当に感謝しているの。監督とはとてもステキな共同作業ができて光栄よ」と謙虚に付け加えることも忘れなかった。
映画の中では切ない初恋を経験するシアーシャだが、プライベートの初恋経験について聞くと、「うちのパパならきっと『恋なんてまだずっと先でいい。あと10年先でも構わないぞ!』って言うと思うわ」と苦笑いし、「わたしももうすぐ16歳になるんだから少しはそういう話があってもいいわよね? でも、残念ながら初恋はまだなの……」とはにかむ姿もかわいらしい。その年齢で学業と女優の仕事を両立するのはさぞかし大変だろうと思うのだが、本人いわく、現在は家で先生に付いて教えてもらうようにしたおかげで気が楽なのだとか。
シアーシャはすでに超売れっ子スターで、本作以外にも映画『エンバー 失われた光の物語』『The way back』(原題)などの主演作がめじろ押し。将来はメリル・ストリープのような女優になりたいとのことで、「わたしもいつか彼女のように自分の仕事に誇りを持てるような女優になりたいの」と瞳を輝かせる。まだまだ今後の活躍が楽しみなシアーシャ。そのピュアな魅力を失わず、ぜひとも正統派女優の王道を歩んで行ってもらいたい。
映画『ラブリーボーン』は1月29日より全国公開