菊地凛子、「オタクな男が好き!」と意外な男性観を激白!!
菊地凛子のハリウッド進出第2弾として大注目の映画『ブラザーズ・ブルーム』について、菊地は監督のライアン・ジョンソンがオタクだったため出演を決めたことを教えてくれた。
ジョンソン監督は『バベル』を観て菊地にラブコールしたという。『バベル』のときはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督がホテルのバーで出演OKの最終報告をするというロマンチックなシチュエーションが用意されていたが、今回はまったく違った。「ジョンソン監督はオタッキーな感じのルックスで、全然ロマンチックじゃないです(笑)。でも、わたしのオタクアンテナがビビッ! ときて、よし! 出ようと思いました」という予想外の出演秘話を告白。もともと菊地は、「ウェス・アンダーソンやスパイク・ジョーンズみたいなオタクが大好き」で、オタク同士の会話や世界観を共有したい傾向があるという。確かに本作はクセのあるコメディーで、詐欺師兄弟の主人公の仲間として爆弾のエキスパート、バン・バン役にふんした菊地は、『バベル』以上に謎めいた女性を演じている。
オタクの監督と意気投合したとはいえ、監督は女性アシスタントとロマンス中だそうで、恋には発展しなかったそうだ。「わたし海外に住んでいるわけでもないですし、外国人と付き合うと『やっぱ外人じゃん!』と言われがちです。外国人専門と思われることが嫌です(笑)」と国際派女優の間違ったイメージに苦労している様子だ。
菊地は海外を中心に活動している女優のイメージが強いが、海外作品のオファーを受ける際はかなり慎重派だという。本作の出演に関しても、最初は断ろうとしたが、実はセリフが二言(冒頭の「カンパリを」と、爆薬が多過ぎて驚くシーンでの「ウソでしょ?」だけだったから出演を決めたという。「『バベル』のアカデミー賞の授賞式があった2007年ぐらいの時期だったので、まだ英語で意思疎通ができませんでした。セリフが多かったら無理でした」と当時を振り返った。ロケ地はチェコ、ルーマニア、セルビア、モンテネグロと、日本語はおろか英語圏とも無縁のゾーン。言葉も通じない環境で撮影を乗り切った。「この後の海外作品を乗り越えられたのは、本作で苦労したおかげです」と最後は感謝のコメントで締めた。オタク心を刺激する作風を楽しみながら、国際派女優・菊地凛子の現在の姿を形作った記念碑的な作品を堪能してみては?
スタイリスト:梶雄太 ヘアメイク:宮田靖士
映画『ブラザーズ・ブルーム』は2月5日よりTSUTAYA独占レンタル開始